木牛流馬は動かない

テクノロジーや気付きによる日常生活のアップデートに焦点をあて、個人と世界が変わる瞬間に何が起きるのかを見極めるブログ。テーマは人類史、芸術文化、便利ツール、育児記録、書評など。

木牛流馬は動かない

人類史を振り返る

書評『縄文人の思い。』

ご存知、ほぼ日刊イトイ新聞で連載されていた、縄文文化研究に対するインタビュー記事。 これがなかなか刺さりましたので、感想を書いておきます。 本ではないので、正確には「書評」ではありませんね。 正しくは何て呼ぶんでしょうか? 『縄文人の思い。』…

マンガで伝記を読もう / 書評・文春デジタル漫画館

子供の頃、公文式に通っていました。 狭い教室と、奥にさらに狭い休憩室があり、そこの本棚には伝記モノのマンガが大量に並んでいました。 教室に行ってその日の課題を終えたら、すぐさま休憩室に移動し、伝記マンガを読み漁るのが楽しみな時間でした。 だか…

2018年の世界情勢をPlantUMLで図解してみた

新しい概念やよく知らない情報をまとめるときには、図解することが理解の助けとなるケースが多いです。 私自身、これまでも個人的に時々、図にまとめていたりしていたのですが、『ビジネスモデル図鑑』に触発されて、一部公開してみることにします。 図解の…

1900年パリ万博を振り返る

きっかけ ちょこちょこ興味あることを調べていると、1900年パリ万博に行き当たることが、何度かありまして。 まぁどんなもんかとちょっと調べてみたわけです。 時代背景 1900年とはどんな時代でしょうか? 日本では明治33年、中国は清朝。 ま、こんなときはW…

日本の歴史教育に一言物申す

別に日教組とかネトウヨがどうのこうのとかの話ではなく。 先日、時間の流れの話を書きましたが、もう一つ別の観点から書きたいことがあります。 euphoniumize-45th.hatenablog.com レキシは誰が作る? 私は常々、ある年齢(高校生あたり)以上においては歴史…

音楽の歴史をざっと振り返る / 書評『音楽入門』(1/2)

音楽入門 (角川ソフィア文庫)作者: 伊福部昭出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 2016/06/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 『音楽入門』 伊福部昭 ★★★★★ GWといえばラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン。 東京有楽町エリアを…

書評『本好きの下剋上』

ビブリオマニア全開でいきます。 本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第一部「兵士の娘I」作者: 香月美夜出版社/メーカー: TOブックス発売日: 2015/02/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 本好きの下剋上 ~司書にな…

人間文化の歴史をざっと振り返る / 書評『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』(2/2)

前回の続きで、セイゴオ先生の講義本まとめです。 今回は、人間文化とはどういうものか具体的に知るため、世界史と日本史を振り返ります。 本書は紙書籍で購入したので読みながらマーカー引いていったのですが、読み終わる頃にはマーカーだらけで、本当に重…

書評『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』(1/2) / 松岡正剛

ワクワクする世の中の秘密、教えます。世界の文化・宗教・思想をクロニクルにまとめ、日本とのつながりを明らかにする。流れるようにドンドン読める人間と文化の教科書! Amazon内容紹介より 冒頭から私事で恐縮ですが、私は工学系の出身のため、これまで社会…

幸福の歴史を振り返る / 書評『サピエンス全史』(7/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの7回目です。 前回はこちら。 今回は、歴史は歴史でも、いわゆる「世界史」的な話ではありません。 我々サピエンスにとって、最も重要な概念である「幸福」についてのお話。 (ネタバレありです。未読の…

産業革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(6/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの6回目です。前回はこちら。 今回は産業革命。 本書『サピエンス全史』でいう、第17章、第18章の内容です。いよいよ佳境。 本当に幅広くてまとめるのに難儀したのですが、だいぶバッサリ絞りました。 一…

帝国主義と科学革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(5/8)

今回は帝国主義と科学革命と移動について。 ※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの5回目です。 前回はこちら 。 (ネタバレありです。未読の方はご注意を。) サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福作者: ユヴァル・ノア・ハラリ…

お金の歴史を振り返る / 書評『サピエンス全史』(4/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの4回目です。 前回はこちら 。 今回は貨幣とお金の歴史について、『サピエンス全史』をベースに考えてみます。 (ネタバレありです。未読の方はご注意を。) サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類…

農業革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(3/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの3回目です。 前回はこちら。 12,000年前に起きた、狩りから稲作への食料生産革命。 それが農業革命です。 本書『サピエンス全史』でも第2部まるごと使って説明しているほど、現代の我々の生活に影響が…

認知革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(2/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの2回目です。 前回はこちら。 70,000年前に起きた、人類史上最大の革命。 それが認知革命です。 それまでは、ホモ・サピエンスもホモ・ネアンデルタールレンシス(ネアンデルタール人)も大差ない初期人類…

書評『サピエンス全史』(1/8)

概要 サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/16メディア: Kindle版この商品を含むブログ (15件) を見る イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による、人類の…

読書リスト 2017春版

夜型人間のための知的生産術 / 齋藤孝 ★★★☆☆ 仕事と育児と自活を鼎立させるためにも、自分の時間をひねりだす必要があります。 たまに早起きして勉強などするのですが、やはり朝は苦手。 起きるのもそうですが、子供が起きる前に朝食を用意しないといけない…

革命の歴史をざっと振り返る

最近の世界情勢の変化が激しいことと、自分があまりに歴史を知らなすぎることにヤバみを感じ、自分なりに歴史をまとめてみることにしました。 重要な変化点である革命にフォーカスして、特にテクノロジーが社会に与える影響を見ていきたいと思います。 ソー…