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木牛流馬が動かない

知っていれば世の中が違ってみえる小さな発見を探しています。といいつつ単に個人メモだったりもします。中の人は、読書・育児・ライフハックが好物の外資系ITメガネ男子です。

書評『生産性』(1/2)

仕事とプライベートが地味に忙しかったので放置してました。ブログのモチベーションが(早くも)下がっていたため。ぼちぼち再開します。

さて今回は『生産性』をきっかけに、日本の労働環境と日本式システムについて考えてみたいと思います。 著者は、マッキンゼー日本法人で採用・人材育成を長年担当してきた凄腕マネージャー。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

今回は新しい試みとして、Twitter多めです。

現在の日本の問題点

私の前職も、一種のブラック企業でした。 残業中のはずの19時半には休憩のチャイムが鳴り、すると皆コンビニへ大行列。実質的な定時は22時でした。そしてそこから本当の仕事が始まる…
電通ほどではなくても、これは十分異常です。

そして、私はこれを自慢する気は全くないのですが、こういう話になると(転職話の流れでなりがち)、必ず「そんなのまだまだ楽。ウチの職場なんて…」と語り出す手合いの多いこと多いこと。 …そういうのが嫌だから辞めたんですけど。

諸悪の根源:日本式システム

擦り合わせ型は、製品と組織(日本式システム)が密接に連携すること前提になっています。

www.nagaitoshiya.com

組織が持続的に活動していくためには、個人と組織が対等な協業関係にあるという認識が必要です。 仕事内容が明確な雇用契約形態は、容易にクビにするためのものではなく、働く責任範囲を決めて、その中で最大限の成果を出すためのもの。責任範囲が決まらないと、人は何をやればいいのかわからなくなるからです。

このあたりは頭では理解していても、実際の肌感覚としては、外資系企業に入ってみて初めてわかったところでもあります。

例えば、先日弊社では、それまでの社長が営業部長になりました。 日本の感覚では、降格かと思ってしまいますが(その場合もあるでしょうが)、今回は単なるジョブチェンジです。 その人はもともと営業出身なので、社長業のモロモロをやるよりも営業に集中したほうが、 会社としての目標により近づける、という判断。 実際、これにネガティブな印象を持つ社員は(本人含め)いません。 個人と組織が対等だからこそできる方法なのかな、と思います。 あわせて、目的と方法を分離する、という考え方も必要です。

そこで生産性

まずは労働時間を減らす!減らすのが難しいなら、増やさない!

労働時間を減らすことで、労働の価値が上がります。 「質問したいけど、あの人はあまり長い時間会社にいないからつかまりにくい」とお互いに思えば、時間を大切にするようになります。

日本式システムでは、仕事を早く終わらせると、早く帰れるのではなく、次の仕事がどんどん降ってくるのも問題。 よくいう「やったほうがいい仕事」は無限に増えていくってやつです。「やるべき仕事」に集中したいですね。

気付いている人は(少しずつ)増えている

特に育児経験者はわかると思いますが、本当に日本式システムで仕事と育児の両立は難しいんですよ。 そんな中でも頑張っている人達は少しずつ増えてきていて、時間のない中でも主にTwitterで活動報告を読むと、とても励みになります。

モチベーションを上げるために

まずは世界的なトレンドから。

朝のほうが効率がいいというのが現在の常識。 最近の我が家は、私は5時、妻は3時起きです。

朝型or夜型の議論は昔からありますが、仕事だけ考えるなら朝夜どちらでもいいと思います。 ただし家庭や趣味などとの両立を考えると、仕事は朝型に限ります。

utina.yoshitokamizato.com

もう一つ必要なことが、(私にとっては)やはり仕事以外の好きなことをやるですね。
そして、その好きなことの優先順位を上げる努力をする。 上記の朝型生活も、そのための時間確保の一環といえるでしょう。

本当に早く家に帰れたとして、ゲームしたりYouTube観たりするのはもちろん素晴らしい時間だと思いますが(皮肉でなく本当にね)、一生それだけで本当にいいの?というところも考えたいところ。

大事なのは、生産性を上げることではなく、何のために生産性を上げるのか。目的を見失わないようしたいものです。

おまけツイート

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

読書メモ 2017冬版

しばらく更新してませんでしたが、集中して本を読みたい時期でした。

虚構推理(5)

原作 城平京 作画 片瀬茶柴

★★★★☆

ついにクライマックスの始まり。様々な条件が絡み合う困難極まる課題に対して、主人公が解決を提示します。 その数なんと4つ。

なんといっても一番厳しい条件が、インターネット越しの不特定多数の「期待」に沿った内容でなければならないこと。それは必ずしも真実である必要はなく、「それっぽく」て「おもしろければ」勝ち。いかにも現代的な、曖昧なものです。

これを制御するなんて無理と思いますが、できるんです。まぁチート的「必殺」技なのが若干残念ですが、これは仕方ないか。

本巻では2つ目の解決までが提示されます。3つ目からは次巻。追いつくなら今ですよ。

amzn.to

外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣

竹下雄真

★★★★☆

これまでも私は身体が疲れたときは、自然にヨガのポーズをしていたみたいです。 習慣にするためのモチベーションつくりに良い本かと思います。 すでにレビュー済なのでこちらをどうぞ。

外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣

外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣

POLAR EXPRESS

主演 トム・ハンクス 監督 ロバート・ゼメキス

★★★★☆

本ではなく映画ですが。
2004年公開の、トム・ハンクス主演のフルCGアニメーションです。 監督と音楽が『Back to the future』のスタッフなので気になってはいましたが、見逃していました。

たまたまAmazon Prime Videoで見つけたので観てみたのですが、期待外れなストーリーと期待以上のクオリティでした。さすがゼメキス監督。 これは映画館で観なかったのが悔やまれます。

スティーブズ (6)

作画 うめ 原作 松永肇一

★★★☆☆

最終巻。私はどちらかと言えばmicrosoft派なので、ビル・ゲイツを応援したくなりました。

iPhoneがどれだけ先進的なプロダクトだったのか、わざわざ言うまでもないことですが、発売当時の様子としてはこちらが分かりやすいです。 mw.nikkei.com

スティーブズ(6) (ビッグコミックス)

スティーブズ(6) (ビッグコミックス)

Betas

★★★☆☆

これも本ではなくドラマですが。Amazon Prime Videoで見放題だったので、英語の勉強兼ねて。 ベンチャーを立ち上げて第二のザッカーバーグを目指す若者たちの、奮闘やらプライベートやらのドラマ。テンポ感がよいのでサクッと観れます。シリコンバレーのリアルな文化を(描いているなら)知れるのが収穫。

https://www.amazon.co.jp/ベータス-字幕版/dp/B00MF7DBCK

超一流の雑談力

安田正 ★★☆☆☆

まったくもって鍛錬を怠っている分野なので。事前のイメージトレーニングが大事みたいですね。 ふーん、って感じ。

超一流の雑談力

超一流の雑談力

亜人ちゃんは語りたい

ペトス

★★★☆☆

今期アニメのマイベストはこれ。 『涼宮ハルヒの憂鬱』と『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を混ぜたような感じ。 普通の日常アニメですが、マイノリティのもつ悩みといった、下手に踏み込むと悲愴になりかねないテーマを含みつつも、明るく軽快に描きます。

[KU] BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上・下

山本弘

★★★★☆

ビブリオバトルとは、読んだ本を紹介しあい、聴衆に「読みたい」と思わせれば勝ち、という知的書評合戦のこと。 SF好きとしては、出てくる作品と作家名が結構知ってるものがあり(未読も多いですが)、それだけで興奮しちゃいますね。 とりあえず本作に出てきた本を5冊ほどポチりました。

最も共感したのは、古今東西あらゆる作品と作者への経緯と、それを好きになり突き詰めている者(現在進行形)がもつ孤独感。

シリーズもののようなので次も読みたい。

[KU] 0歳から5歳の幼児教育

苫米地英人

★★★☆☆

育児書なんてこれまでほとんど読んでませんが、そろそろ上の子が5歳になることに気づき、教育について少し考えたいと思い、読んでみました。 著者の本はこれまでも何冊か読んでいるので、視点を変えているものの内容的に目新しいものはない印象。

0歳から5歳の幼児教育

0歳から5歳の幼児教育

[KU] マンガでわかる!音楽理論

侘美 秀俊

★★☆☆☆

音楽理論は一時期独学してたので、内容はすべて知ってることでした。 マンガはチラッと載っていますが、初学者はまずマンガだけでは分からないですね。

マンガでわかる! 音楽理論

マンガでわかる! 音楽理論

人工知能は人間を超えるか - ディープラーニングの先にあるもの

松尾豊 ★★★★★

日本随一の人工知能研究者による入門書。 技術がどこまで発達しているか、これからどうなるのか、といった(人工知能への期待が大きいだけに)世間の誤解を生みやすいところを中心に非常に明快に解説。 ディープラーニングの仕組みは概要だけ知ってましたが、かなり詳しく(でも一般人向けに)書かれています。 数年前の出版ですが、今でも学ぶところは多い本です。テクノロジーに直接関係ない(と自分では思っている)人でも、未読なら読むべきでしょう。なぜなら、人工知能は社会にすでに溶け込み始めているからです。

この世界の片隅に

★★★★☆

話題のアニメ映画の原作です。 映画は残念ながら観ていません。おそらくですが、映画という半強制的な時間の流れでじっくり観たほうが感情移入しやすいのかも、と思いました。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

[KU] 図書委員の神木さん

★★☆☆☆

Kindle Unlimitedで見つけた短編ライトノベル。目立たないけど青春な感じがいいですね。

良い質問をする技術

良い質問をしたいんです。 質問について整理はされましたが、自分の仕事に落とし込むのが難しいんですよね。。。

★★★☆☆

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LZXY4YK

サピエンス全史

★★★★★

まだ読んでる途中ですが(1/3くらい)、10ページも読むまでもなく、★5個です。 こちら↓のエントリーを面白いと思ってもらえる人なら、絶対おすすめ。ページ数はありますが、まったく重たくないです。

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

読みたい本が多すぎて、時間が足りない!

書評『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』

外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣

外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣

★★★★☆

自分は(エリートかどうかはともかく)外資系会社員の端くれではありますが、不覚にもヨガは始めていなかったので、入門書を読んでみました。

ヨガのイメージ

日本人男性(特に30~40歳台)がもつヨガのイメージって「女性がやるもの」とか「カラダが固いから自分には無理」とかあると思いますが「なんか怪しい」というのも結構上位に来るのでは?と思います。

しかし、ヨガといえば彼を外しては語れません。

そう、ダルシムです。

Dhalsim

あいつが日本男子のヨガのイメージを決定づけたのは間違いありません 。だって、ヨガと聞いて思いつくのは、ヨガフレイムヨガファイヤーくらい。小学生当時ならともかく、今そのようなマネしたくないですし。

ある意味、ヨガが広まらずに現代日本人が疲弊してしまっているのは、ダルシムの責任とも言えましょう。

これはいけません。ダルシムの悪の手から日本を救うため、何とかしなければ!

吹奏楽ノススメ

ここで突然ですが、たのしくない吹奏楽の時間です。

(前提として、私は7年ほどの吹奏楽経験者で、吹奏楽大好きマンです)

吹奏楽に使う管楽器(トランペットとかクラリネットとか)は、言うまでもなく楽器に息を吹くことで音を出しますが、 良い音を安定して鳴らすためには、一定量の息を継続して楽器に吹き入れ続けることが必要になります。

ところが、例に漏れず言うは易し行うは難し。自分では一定のつもりでも、自分が発する音を聞いてみると、まったく一定になっていないんです。これを録音なんてしようものなら軽く絶望できます。 でも重要。指でキーを押さえて音を変えるなんてのは、言ってみれば飾りです。

そのための練習法として、ロングトーンというものがあります。 これは1つの音を「ぷーーーーーーー」とひたすら吹き続けるだけ、という退屈極まりない練習です。たいてい1音を8拍とか16拍とか吹いたら次の音に移りますが、延々とこれをやり続けます。ガチでやるなら、1時間かかります。

たとえば、

  • テンポ: 60 bps(1秒に1拍)
  • 長さ: 16拍吹いて、4拍休む
  • 音高: 15音(↑ドレミファソラシド↓シラソファミレド)で1セット
  • 音階: 最初の音は半音階なら12個、つまり12セット

という前提とすると、

(16+4)拍 × 15音 × 12セット = 3,600 秒 = 60分

もう1日の練習の大半が終わりそうな感じですが、これはまだ準備運動レベル。吹奏楽部が体育会系文化部と呼ばれる所以(の1つ)です。 しかし、継続的なロングトーンの効果は絶大で、肺活量の増強、音質の向上、精神の安定と良いことずくめ。これをやることで良い音楽につながると信じて、プロアマ問わず演奏家たちは日々努力しているわけです。 最初は雑念だらけですが、毎日毎日やっていると、次第にいい音を求めて無心になっていきます。というか、なるしかない。

ほら、つまらない(笑)

さて、猛烈な脱線でしたが、これがいったい何なのかというと、やっていることがヨガとほぼ同じなのでは?ってことです。

ひたすらいい音だけを求めて(→一種の瞑想)、ロングトーン(→呼吸)しつづける。

つまり、ヨガの3要素のうち瞑想と呼吸をほぼ同時に実践できるのが、吹奏楽ロングトーン練習なのです。

あと残り1つはストレッチ。これは一番とっつきやすいので、別途やればいいんじゃないでしょうか 。

個人的には、3要素のうち一番大切なのは呼吸だと考えているので、音楽を通してそれが鍛えられる吹奏楽は、ヨガ単体が敷居の高い人にも一定の効果があると思います。吹奏楽のほうが敷居が高いという異論は認めません。

ちなみに、今回は全く吹奏楽の(普通の)魅力は伝えませんでしたが、純粋に吹奏楽は楽しいので、オススメです。

やっと書評

本書の著者が主催するスポーツジムは、甲子園投手やJリーグチームをサポートをするなど、一流アスリートの身体作りをフィジカル・メンタルの両面で支えているとのこと。スポーツ自体ほぼ興味ないのでよく知りませんが、そんな職業もあるんですね。

今のところ、このようなガチな価格のところに用はないのですが、日々の運動不足が気になり始めているのも事実。

体質的に代謝が悪すぎる妻が体調を崩した時期があり、その対策になればと思い、本書を勧めました。 ちょうどいい機会なので私も、3日に1回くらいのペースで、朝すこし早起きしてヨガをやってます。

ヨガをやった後の変化としては、私の場合は、体調はあまり変わらないのに(もともと悪くないけど)、アタマがすっきりしたことですね。この後に仕事にいくと、けっこう気分良いです。 昔から自己流で瞑想はやっていたのですが、(うまくやれば)ヨガと組み合わせるほうが効果がありそう。

まだ軌道に乗ったとは言い難いですが、ダルシム目指してもう少し続けたいと思います。

革命の歴史をざっと振り返る

最近の世界情勢の変化が激しいことと、自分があまりに歴史を知らなすぎることにヤバみを感じ、自分なりに歴史をまとめてみることにしました。

重要な変化点である革命にフォーカスして、特にテクノロジーが社会に与える影響を見ていきたいと思います。 ソースは主にWikipediaGoogle先生。 今回は本当にざっと流すだけなので、詳細には踏み込みません。

革命とは

なぜ革命にフォーカスしたかというと、2013年頃からずっと「IT革命って結局何が変わったの?」を考えていたためです。 きっかけはこれ。

d.hatena.ne.jp

革命の定義は、ちきりん氏によるとこうなります。

「権力の交代が起こった場合」のみ革命と呼んでいるように思えました。 今までの支配者層が没落し、それまで抑圧されていた層が権力を握る。支配者層と非支配者層のふたつの層が逆転したから革命と呼ばれるのです。

なるほど、たしかに。 それならば、前支配者(革命される側・敗者)と後支配者(革命する側・勝者)を見ていけばいいかな。

これを前提に、いくつか革命の歴史を辿ってみたいと思います。

こういう話はちゃんとまとまった書籍や論文が多くあると思いますが、それらはあえて読まずに、表面的に得られる情報のみから、自分で考えてみたいと思います。 そのため、正確性はだいぶ怪しいです。あしからず。

2017/4/18追記: 本エントリー執筆時点では『サピエンス全史』は未読です。

目次

  • 革命とは
  • 目次
  • ホモサピエンスの出現
    • 概要
    • 考察/コメント
  • 新石器革命/定住革命/食糧生産革命
    • 概要
    • 考察/コメント
  • ルネサンス
    • 概要
    • 考察/コメント
  • 17世紀科学革命
    • 概要
    • 考察/コメント
  • 産業革命
    • 概要
    • 考察/コメント
  • PC革命
    • 概要
    • 考察/コメント
  • インターネット革命
    • 概要
    • 考察/コメント
    • [コラム]情報革命と情報技術革命の違い
    • 蛇足
  • RNG革命
  • シンギュラリティ
    • 概要
    • 考察/コメント
  • Human 3.0
    • 概要
  • まとめ
  • 参考文献
    • ジェノグラフィック・プロジェクト
    • 人類の進化 - Wikipedia
    • みずほ情報総研 / -超長期的な視点からの考察- IT革命とは?
    • IT革命とはなにか
    • 五度目の「関ヶ原
    • モジュール化
    • うめ『スティーブズ』
    • 音楽がもたらしたコンピューターの発明 - TED Talks
    • 高城未来研究所メールマガジン『Future Report』
    • 希望は天上にあり
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書評『これからの世界をつくる仲間たちへ』

これからの世界をつくる仲間たちへ
落合陽一

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

★★★★

人として。

我が家では毎年の育児のテーマを決めています。 といっても、そんな大層なものではなく、それに基づいてなにか具体的なアクションをするわけでもなく、子供を叱ったりする際の判断基準みたいなものです。

よくわからないかもしれないので、例を挙げると、2016年の育児テーマは「人として」でした。

くだらない話ですが、子供って、風呂上がりに服を着ないで走り回るのは当然として、一切の予兆なく突然オムツを自分で脱いでおち○ち○びろーんしたりします。これは一例ですが、こういうことが日々重なると、もう自分のこれまでの常識が通用しない異世界な感じ。ほぼ一日中育児してる専業主婦すげえ。

とはいえ、こんなとき親としては叱らなきゃなりませんが、叱る基準があるとやりやすいかな、と。それが我が家でいう「人として」にあたります。 少なくとも現代日本で3歳前後を想定すると、わかりやすいところでは以下のようになるかと思います。 母子手帳には厚生労働省が決めた基準も書いてありますから、お好みでそちらも参照のこと。

  • 健康であるか?
  • 服をちゃんと着ているか?
  • スプーンやフォークを使って食事ができるか?
  • 何かしてもらったときに「ありがとう」が言えるか?
  • 自分のやりたいこと、他人にやってもらいたいことを言葉で要求できるか?
  • 他人と何かをシェアできるか?

かといって、じゃあこれさえできればいいのか、というと、当然そんなことはなく。 仮にスパルタ的に鍛えてこれらを出来るようになったとしても、体力や技能的なところはともかく、「人として」をテーマとするならば、まぁ違いますよね。

答えはその「まぁ」のところなわけで、ぼんやりとは見えてても、はっきりとは言語化しにくく、家庭によっても異なるところでもあります。 これは日々考え続けていくのが育児の一環なのだと思ってます。

さて脱線しまくりましたが、ここでいう「人として」の基準。 今後のコンピュータ(AI含む)と人間の関わりを考えたときに、この基準を作り出すことが、人間の立つべきポジションのヒントになるのではないか?と思うんです。

叱るということは、即物的に言えば、あるべき姿であるように(やるべきことをやるように)軌道修正を命じることです。 叱る側は当然「正しい姿を知っている」ので叱ることが出来るわけですが、実は「知っている」という概念もかなり曖昧です。 ここを言語化することが人間の役割になるのかな、と思います。

本書では、

力ずくでなんとかなるものは、すべてコンピュータにやられる

と表現されていますが、誤解を恐れずに解釈すると、力ずくとはその対象となること以外を何も考えない、ということ。 つまり、やることが決まっているわけです。 なら、それはルーティーン(になりうるタスク)なわけで、そしてそれこそがコンピュータの最も得意とする作業です。

そこそこITが普及してる現代日本を想定しますが、「ある社会の中で」あるべき人間の形(を追求すること)ことは、コンピュータで代替できるものだと私は考えます。 「この場合はこういう行動をすべき」という道徳の教科書的なswitch-case文をいくら並べてもキリがないですが、特定の社会という制限範囲があるなら、どうにかAIが頑張れると思います。

では人間はというと、この制限範囲を飛び出すことになりますが、そこではこれまでの「道徳」が通用しない可能性が高いです。 それでも尚、人としてあるべき姿をもち、新しい基準を作っていくこと。 これこそがこれからますますコンピューター化していく社会において人間のやるべきことではないでしょうか。

ピカソが高く評価される理由」を答えられるか

今の私にとって、本書で最も印象的だったのが、この質問。 自分の判断基準を持っていますか?ってことなんですが、自分の好みとなるとこれが難しい。

正直、美術検定なんてとったりしましたが、ピカソの良さが全く言語化できないんです。 いや、ピカソは好きだし、「青の時代」が実は素晴らしいだとか、セザンヌアンリ・マティスを観た後に『ゲルニカ』を観るとヤヴァいだとか、ポーラ美術館はいいぞとか、くらいは言えるんです。
しかし、これっていかにも教科書的で、全くもって自分の言葉ではないんですよね。 多少美術に興味を持っているだけに、愕然としました。 でも、どう考えても、自分の言葉ではピカソの良さが出てこない。

そんな時にたまたま目にしたのが、この言葉。

どうして自分にとってこれが好みなのか言葉にしていければ、これは嗜好から趣味になってくれます。 (堀 E.正岳, Lifehacking Newsletter 2016 #09)

やはり言語化は訓練していかないと出来るようにはならないようですね。ええ、知ってましたとも。

まずは、好きな絵や本について、このブログで言語化できたらな、と思っています。 言語化は、私の今年の目標かもしれない。

ちなみにピカソについて知りたい方(特にピカソ初心者)は、原田マハ『楽園のカンヴァス』 がオススメ。

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

イデアを検証する

本書では、アイデアが「使える」かどうかの検証に、以下の質問をぶつけています。 会社のアイデアコンテスト的なイベントに応募して全滅した身としては、どれもこれも耳が痛い。

  • それによって誰が幸せになるのか?
  • なぜいま、その問題なのか。なぜ先人はそれができなかったのか。
  • 過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか。
  • どこに行けばそれが出来るのか。
  • 実現のためのスキルは他の人では到達しにくいものか。

マーケット、技術的積み重ね、新規性を掴んだ的確な質問です。

もはや反論のスキもなく、徹底的に(尻を)叩かれた気分なので、まずはここから始めます。 私のひみつのアイデアメモのテンプレートを変更して、上記の5つの質問が記入できるようにしました。 これでどんどん書いてみようと思います

本書は若い人ほど読んで欲しい、本当に『これからの世界をつくる仲間たちへ』贈る檄文です。

育児記録 #4 ツール・サービス編

育児記録シリーズ4回目は、子育て中のご家庭に便利なツールやサービスを、我が家の使い方とともに紹介します。

コープデリeフレンズ(生協)

言わずと知れた宅配通販サービスです。 毎週1回、配達してくれるのが良いです(地域ごとに曜日は異なります)。不在時は玄関先にクーラーボックス(発泡スチロール箱&保冷剤)で置いておいてくれます。 子供が食べられる食品の品揃えが豊富なのと、Webで注文できるのが素晴らしい。

我が家では、毎週の自動注文に、以下のアイテムを登録しています。

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書評『悩みどころと逃げどころ』

悩みどころと逃げどころ (小学館新書)
ちきりん,梅原大吾

★★★★★

私が昨年読んだ本の中でベスト1の名著です。 レビューを書こう書こうと思っていたら年が明けてしまいました。あけましておめでとうございます。

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