木牛流馬が動かない

木牛流馬が動かないのは、魔法かもしれないし、ロックが掛かっているだけかもしれません。いつもの視点をすこしだけ変えて日常をアップデートしていく、そんなきっかけになるノウハウや考え方を紹介していきます。テーマは、ライフハック、育児効率化、人類史、読書メモ、アニメ、音楽など。中の人は、埼玉在住の30台子持ちSE。

イベント評『NIPPONの47人 2017 これからの暮らしかた −Off-Grid Life−』

渋谷ヒカリエにて開催されたイベントに行ってきたので感想などを。 公開は本日までだったので、本記事が終了後の掲載になってしまったのは無念。

www.d-department.com

都道府県で面白いことをしている人たちをキュレーション

都道府県で1組ずつ、地域に根差しながらその住民や環境のためになるような工夫を凝らして暮らしている人々を紹介する展示です。トークイベントなども別日程でやっていたようですが、私が行ったのは展示だけ。

僕たちの未来は、どんな「暮らしかた」の集合体でできていくんだろう。47の点を繋いで、未来のカタチを想像する。
(中略)
これまでの常識にとらわれない暮らしかたを実践する47人をご紹介します。

選定基準
1. その土地にあるものを活用している。
2. しなやか、柔軟、イノベーティブである。
3. 活動が広まるほど地域経済が循環し、豊かになる。
4. 楽しそうに、ご機嫌にやっている。

(公式HPより)

展示内容は、彼らが作った商品や書籍、模型、特集された新聞記事などを、1m四方程度のテーブルに乗せたもの。説明書きは少しだけありますが、基本的にはその存在を紹介するに留めた展示でした。

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私が本イベントを知ったきっかけは、「埼玉」の野口勲氏(野口種苗研究所)氏。 まったく別口からその存在を知ったのですが、偶然本イベントに辿り着きました。 彼は、いま世に出回っている大半の種無し野菜(F1種)が人間にとって良くないものだと考え、種あり野菜(固定種)の専門店を長年続けている、種屋です。 科学的根拠はなく、必要になるかどうかもわからないけれども、そのときに備えて使命的に続けているそうです。 その内容の詳細は後日取り上げたいと思います。

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「埼玉」の展示は、野口氏の書籍とその研究所の種から育てたであろう野菜。

野菜だけでなく、シェアハウスやエコ住宅、街全体を水をテーマにブランディングしたりと内容は様々で、面白い展示でした。

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山梨。発酵食品について。『てまえみそのうた』が気になる(売ってました)。

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長野。廃材利用は胸熱ですね。

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岐阜。マッドサイエンティストが研究してそうな外見。

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鳥取。固そうなパンがおいしそう。

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島根。街のブランディング成功例。

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愛媛。温暖な気候の土地ならではの熱効率が考慮されたエコハウス。

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福岡。食から街を変える。

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佐賀。空き地にコンテナを起き、住民の集まる場にする試み。

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長崎。マグロの漁獲量激減でヤバイという警告。

隣に47都道府県の名産を取り扱う売店があるのも良いです。 私のお気に入りの有田焼「深川製磁」も扱っていました。

感想

それぞれがやっていることは面白そうだし、それらをまとめて紹介する企画にも、一定の意味がありそうです。

ただ、どうにも寄せ集めの雰囲気を感じざるを得ず、それはなぜかというと、それぞれの展示に連携がないからかな、と思います。 もともと個別にやっている活動をキュレーションした展示なので、連携していなくて当然なのですが、展示の企画として(実際連携してなくても、言葉だけでもよいので)もう少し全体を貫くテーマがあってもよかったのかな、と。

本記事末尾に引用しますが、スケーラビリティの課題も見られました。 エコ、シェアハウス、サステナブル(持続可能)な社会という意識高い系のネタが多かったので、やはり個別活動では本当の意味でサステナブルにはなりにくい。 広く普及させるためには、方法論に落とし込んだうえでノウハウや考え方の共有が必要になります。 本展示ではそこが足りないという指摘を含めて、本記事末尾の一連のツイートも一読ください。

ここで取り上げたのは、住まい、食べもの、エネルギー、働きかた、流通などに関わるこれまでの常識にとらわれない多岐多様な暮らしかたに関する実践をされている方々です。始めたばかりの方もいますし、実績の多い方もいます。また、個人でされている方も会社をつくっている方もいます。こういう活動は方向性も大事ですが、それを現実の社会に落とし込む継続性も大事です。 単純な夢や物語を語るのではなく、人口減少、成熟した資本主義、民主主義の社会をしなやかに楽しみながら生きていく「暮らしかた」のビジョンをぜひ、見ていただけたらと思います。 そして、47の点と点をつないで、未来はどんなカタチになるか、どっちに向かうのか、想像して楽しんでいただけたら幸いです。

(公式HPより)

本展示を見て「そんな面白い人がいるなら」と直接会いに行くようなガッツを持った人が、どのくらいいるか分かりませんが、そこまでいかなくても、自分ができることがないか考えるきっかけになるだけでも価値のあるイベントだったと思います。

東京人はターゲット外?

と、イベントについてはこのくらいにして、ここからはコレきっかけで考えたことをつらつらと。

今回の展示は、会場が渋谷ヒカリエと都会のど真ん中。 そんな場所でやるこのイベントは、どんな人をターゲットとして考えて、どんな意味をもたせた展示なのか?と疑問に思ったのです。

地方出身者にとっては、生まれ故郷の魅力を再発見できて楽しいのではないかと思います。 あるいは、地方出身者だからこそ見える東京の魅力や奇異もきっとあるんだと思うし、地方出身者だからこそ他の地方の魅力が分かることもありそう。

一方、東京人にとっては、どうでしょう。 私自身、元・東京都民→現・埼玉都民なので(1年だけ北海道に住みましたが)日本全体から見れば東京人のようなもの(のはず)ですが、その立場から見て、実は今回のイベントの意味があまりよく分からなかったのです。

私は、首都圏でない、いわゆる「地方」での暮らしがどんなものか知りません。 祖父母は九州の超ド田舎でしょっちゅう帰省として滞在していましたが、やはり住んでいないので肌感覚として分からない。
私と似たような境遇の人も、今回のイベントの来場者として一定数は想定されると思うのですが、そんな人々に対して、この展示は、単に面白いことをしている人を紹介するだけなのか、地方ってこんなに素晴らしいよと言いたいのか、発信力のある人の目に留めてもらってビジネスチャンスを拡げるためか。
もちろん主旨は一読しましたし、未来の暮らし方の青写真としては、素晴らしい例がたくさん紹介されていました。
ただ、誰に向けたものか、が今ひとつピンとこなかった。

ちなみに、本イベントに「東京」の展示はありませんでした。 いや、もちろんあるにはありましたが、そこにはキュレーターの1人である後藤正文氏(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のフリーペーパーが置いてあるだけ。 内容はこの展示だけでなく活動全体のビジョンなんかが書かれていて、それはそれで面白げなものでした(あんまりちゃんと読んでない。すみません。。。)。

ただ、その展示の意味は何かということが、私は一番気になりました。 フリーペーパーよろしくキュレーションや情報発信が東京の役割と考えているのか、それとも、東京は「これからの日本」に役割がないのか。

穿った見方だと自覚はありますが、思ってしまったのであえて書き残しておきます。

自分の住む街で

ところで、最近『山田孝之東京都北区赤羽』という番組を(数年前の作品ですが)観ました。
内容は、彼が俳優としてスランプに陥ったとき、たまたま目にしたマンガ『東京都北区赤羽』(清野とおる著)を読み、そこに描かれた赤羽に暮らす人々と交わることで自分を取り戻そうとする、というドキュメンタリーです。 意味がわからないよ。
その中で、山田は引越しの挨拶で会った赤羽の住民の一人に叱られます。
「なんでもともと自分のいたところでは出来なかったことが、赤羽に来れば出来ると思ったんだ。赤羽をナメてんじゃないのか?」と(意訳)。
山田としては清野のマンガに感銘を受けてという理由があるのですが、たしかに住民にとってはナメられていると思う人がいても不思議ではありません。
ちなみに、山田は何かするたび、この人に叱られ通しで、観ていて超楽しいです。

私自身、どこか地方都市に移住することは人生の可能性の1つとして持っていますが(「捨てていない」程度のレベルですが)、それでも縁もゆかりもない土地にいきなり住むことの無責任さには、どうにも納得できないところがあります。仕事や学校の都合とかそういうことじゃなくね。 今住んでいる町で、今回の展示で見たような「工夫」を自分自身とその周辺でも考えることが必要と気づきました。

  • なぜ自分はそこに住みたいと思ったのか?
  • その土地でしかできないことは何か?
  • それは他の町ではできないことなのか?

私は埼玉在住ですが、子どもが生まれてからというもの地域に根を張るスピードが加速していて、しかもその居心地がよいので、当分住むつもりです。 だからこそ、まずは近所で面白いことをやっている人々を探してみるところから始めてみようかな、なんてことを考えた週末でした。

参考

本イベントについて、楽しんだ感想と鋭い指摘のツイート群。こういうのをさっと書けるようになりたい。

ameblo.jp 面白い取り組みの一例。プロの演奏家が子供連れ向けイベントを自主的に開催とのことで、見に行きました。お三方のうち1人と知り合いです。

町おこしについて描いた傑作アニメ。

TODO管理できるMarkdownエディター"Boostnote"の使い方 / Markdownのすすめ (2)

最近Markdown用の新しいエディターを見つけて試しているのですが、なかなか良い感じなので紹介します。

Markdownとは

Windowsのメモ帳など普通のテキストエディターはシンプルでいいのですが、長い文章や複雑な文書構造を書きたいときは、もう少し文章を見やすくする機能がほしくなります。 MS Wordを使えばいいのですが、あの「余計なお世話」機能を使いこなすのは労力がいるので(私は)、サッと軽く書けてちょうどいいのがMarkdownです。

Markdown(マークダウン)は、文書を記述するための軽量マークアップ言語のひとつである。本来はプレーンテキスト形式で手軽に書いた文書からHTMLを生成するために開発されたものである。しかし、現在ではHTMLのほかパワーポイント形式やLATEX形式のファイルへ変換するソフトウェア(コンバータ)も開発されている。各コンバータの開発者によって多様な拡張が施されるため、各種の方言が存在する。 Wikipediaより

一言でいうと、メモ帳に書くレベルの簡易的なテキストに、簡単な特殊記号を加えるだけで、文書をキレイに整形してくれる文書構造です。

たとえば、左のテキスト形式が、プレビューすると右のようになります。

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書き方の例はこちら。この他にもいろいろあります。

f:id:euphoniumize-45th:20171002084946p:plain:w400 Markdown記法 (Marxicoのヘルプより)

Markdownは便利なのですが、上記Wikipediaにあるように、アプリによって使える機能が異なっていたり、同機能でも使い勝手が違うことが多いのです。 そのため、"Markdowner"はいい感じのエディターを日々探し求めているのです。 私もその一人。

※前回のMarxico紹介記事はこちら。

Boostnoteのここがスゴい!

そんなMarkdownエディターのうち、今回はBoostnoteというアプリ。 福岡の企業が開発したものですが、よくある日本向けガラパゴス仕様なんてものではなく、世界標準サービスをとしてオープンソースで展開中ということで、調べれば調べるほど期待したくなるアプリです。

リリース以来196の国と地域へ拡がっており、直近のユーザーの海外比率は90%とグローバルなオープンソースプログラマー向けノートサービスです。

Boostnoteは、いまだ開発が続けられているようなのですが、細かいところの使い勝手がよすぎるのでいくつか紹介します。

boostnote.io

進捗管理

Markdownでは、箇条書きを書く時にチェックボックスをつけることができます。

書き方は

- [ ] アレやる
- [x] コレやった

という感じ。 これがプレビュー画面ではチェックあり/なしとして表示されます。 プレビュー画面上でチェックあり/なしを切り替えられるのも嬉しい。 チェックボックスは、たとえば会議の議事録なんかのときにアクション・アイテムを書けるので重宝します。

しかし、その議事録が長すぎたり、ごちゃごちゃメモだったりすると、どこにチェックボックスを入れたか分かりにくい。 というか、見落とします(私は)。 そして、やるのを忘れてて後で怒られるパターン。

そこでBoostnoteの進捗管理機能。

ノートごとに、チェックボックスの総数と完了数、さらに進捗をパーセンテージ表示してくれます。 f:id:euphoniumize-45th:20171002005130p:plain

これはインストール直後に一目惚れ。 この機能1点で、さっそく仕事用のエディターをBoostnoteに切り替えました。

フォルダとタグ

これは言葉どおり、フォルダに分けたり、タグ打ったりできます。

地味に便利。意外とこれができるMarkdownエディターってないんですよね。

フローチャート・シーケンス図が書ける

これはエンジニア向け機能ですが、Markdownでは、簡単なシーケンス図やフローチャートを書くことができます。 フローチャートの例として、図とMarkdown記法のサンプルを。

f:id:euphoniumize-45th:20171002231521p:plain:w300 フローチャート

st=>start: Start:>http://www.google.com[blank]
e=>end:>http://www.google.com
op1=>operation: My Operation
sub1=>subroutine: My Subroutine
cond=>condition: Yes or No?:>http://www.google.com
io=>inputoutput: catch something...
 
st->op1->cond
cond(yes)->io->e
cond(no)->sub1(right)->op1

これらの図の機能はMarkdown(というより中身のJavaScriptライブラリ)の機能なのでBoostnoteだけが使えるわけではないんですが、お気に入り機能なので紹介しました。

サンプルは以下のリンクから拝借(英語)。 http://flowchart.js.org/#demo2

コードスニペットが書ける

こちらもエンジニア向け。スニペットとは「断片」のことで、プログラミングのメモを書くことができます。 シンタックスハイライト(キーワードの強調表示)やインデント整形など自動的にやってくれるので便利です。 何より「普通の文書として」ではなく「ソースコードとして」書ける事が嬉しい。

タブ機能があるので複数ファイルでも扱いやすいです。 開発環境をつくるまでもないスニペットをまとめられるのでエンジニアなら重宝するはず。

(まだまだ)今ひとつなところも

物足りないところも、ちらほら見かけます。

  • Windows の64-bit OSにしか対応していないので、モバイルのノートPC(32-bit)では使えない。 最近、iOS版とAndroid版がリリースされましたが、まだまだ機能限定版のようです。

  • 前記の進捗管理機能で、次/前のチェックボックスにジャンプする機能がほしい

  • フォントを指定するときに、フォント名を選択できない(手打ちしなければならない)。フォント名って意外と見つけるの苦労するんですよね。そのうちドロップダウンが実装されるんじゃないでしょうか。
  • 検索などのキーボード・ショートカットのデフォルト設定がわかりにくい(一部、変更可能です)
  • (まだ)クラウドストレージサービスと連携していない1

4番目のデメリットが、結構大きいかも。。 もし同期したい場合は、Boostnoteの作業フォルダ(変更可能)を、Google DriveとかDropboxとかに設定すれば、同期することはできます。
とはいえ、私にとってこれはメリット。 なぜなら、前回紹介のMarxicoは、同期機能が有償版限定で(しかも高い)困っていたので、むしろ助かっています。 エディター乗り換えの2番目の理由がこれだったりします。

今後のアップデートに期待。

(書いてみると意外とあるな…)

まとめ

Boostnoteはデザインが好みなので、かなり文章作業が捗ってい(るような気がし)ます。 私は黒背景・白文字が好きなので(厳密にはグレー系)、プリセットでいい感じのデザインが用意されているとやる気が出ますね。 こういう余計なことを気にしないで書ける環境って、結構大事なんです。

文筆業とかだとわかりませんが、普通にテキストエディターで書くレベルなら基本的なことはだいたいできます。 Markdownが初めてという方も、簡単に覚えられるので、まずはメモ帳の代わりにお試しあれ。

参考

niisi.hatenablog.jp

Boostnoteの機能紹介 ノートの作成方法と設定画面

Boostnoteの使い方 - Qiita

boostnote.io


  1. と思ったら、BoostnoteのAndroidアプリを眺めていると、Dropboxとの連携機能が予定されている旨の記載を発見。できればGoogle DriveとOneDriveもお願いします。

書評『仮想通貨とフィンテック - 世界を変える技術のしくみ』

今話題のビットコインを購入してみたので、背景となる仮想通貨の仕組みを勉強しておくことにしました。 何冊か読みましたが、一番分かりやすかった『仮想通貨とフィンテック』を中心に、学んだことをメモしていきたいと思います。

仮想通貨とは?

本書では、仮想通貨を理解するうえで、そもそも通貨とは何か?から始まり、貨幣の歴史、現実の通貨と仮想通貨とデジタル通貨とポイントカードの違い、などその定義や成り立ちや現状を、かなり分かりやすく解説しています。

たとえば、

銀行にはあなたの現金はありません。「あなたの口座にいくら預金がある」という預金の情報があるだけです。そう考えると、銀行口座とは情報であり、情報も通貨となり得ると言えます。

本書「第一章 仮想通貨とは何か」

または

人によって、あるいは学説によって、多少の見解の相違はありますが、通貨には概ね以下のような機能があるとされています。

  1. 価値の基準(価値の尺度)
  2. 価値の交換(交換の手段、決済)
  3. 価値の保存

(中略)通貨にはこの3つの機能があり、逆に言えば、この3つの機能があれば通貨だと言えることになります。

本書「第一章 仮想通貨とは何か」

このあたりは当たり前の知識ですが、仮想通貨を知るための前提として重要な概念。

それでも、「仮想通貨」という言葉はいまだ定義がきちんとされていないようです。

実際、「仮想通貨」の定義自体が曖昧で、法定通貨(政府や中央銀行などが発行している通貨、法貨)以外のもので、通貨のような働きをしているものを「仮想通貨」と呼んでいる現状があるのです。

本書「第一章 仮想通貨とは何か」

まぁビットコイン(BTC)とかリップル(XRP)とかネム(XEM)とかその周辺と思っておく感じですかね。

「サトシナカモトとはお前のことだろう」

本書では、基礎となる暗号技術のしくみからブロックチェーンのデータ構造まで、仮想通貨の技術的な内容についても解説されています。 ここでは技術的な内容に深入りはしませんが、ざっと概要だけ。

「『ビットコイン』は『コイン』という名前が付いているが、実際は『コイン』ではなく『帳簿』である」ということです。

本書「第二章 仮想通貨は暗号通貨」

おそらくこれが最も分かりやすく仮想通貨(というかビットコイン)の本質を表している言葉かと思います。 ざっくりまとめると、すべての決済記録(をブロックにまとめたデータ)をチェーンのようにどんどん繋げて追加していく、というのが、その仕組み。紙の通帳に記録をどんどん書き込んでいくのと同じイメージです。

これを単調性と呼びますが、著者はその昔「ブロックチェーンなどの木構造のデータそのものに単調性をもたらす、汎用性のあるアルゴリズムとして世界最速」という技術で博士論文を取得したそうです。その特徴としては、それまでの技術の計算量がn^3であったところ、「苫米地アルゴリズム」はnつまり線形を実現したとのこと。うん、まぁ確かにスゴイ。

著者の肩書きは書ききれないほど多くその内容も物凄いのですが、エンジニアとして分かりやすいところでいうと、以下ですね。

本書で紹介されていますが、著者はジャストシステム基礎研究所にいた頃、So-netSNS内のみで使える仮想通貨を開発したりしていたようです。 So-netとはなんと懐かしい…(と思ったら、まだありました。すみません、ポストペットのイメージしかなくて) http://www.so-net.ne.jp/

さて、ビットコインの設計思想の多くの部分が、過去に著者が研究していた内容と似ている部分が多いということで、著者は友人からサトシナカモト氏の正体だと疑われたというエピソードを紹介しています。

これは単なる想像ですが、その経歴と研究内容から察すると、あながち有り得ないこともない気がしてきます。 ここまで書いておいて本書では明確な否定がないことから、サトシナカモト本人ではないにしても、一枚噛んでいるのは間違いない、と(勝手に)思っています。

とはいえ、その設計思想のうち異なる(サトシ・ナカモト氏のオリジナルの)部分は、マイニング(発掘)と法貨通貨との交換という2点。

ビットコインではブロックチェーンの新しいブロックの内容を10分毎に正しく計算する必要があるのですが、マイニングというのは、その計算を最初に達成・成功した人に報酬として新しいビットコインが贈られること。ビットコインの世界では、これが「通貨発行」に相当します。いまは中国に多くの「マイナー」がいて、挙ってマイニングに日々精を出しているようです。

法定通貨との交換は、そのままの意味で、例えばビットコインと日本円を交換すること。 Tポイントカードは、割引はできても円との交換はできませんよね。 著者は、この法定通貨の交換を、設計者(サトシ・ナカモト氏)自身の金儲けのための機能と批判しています。

ここは「仮想通貨とはどうあるべきか」という設計思想の根幹に関わるところ(詳細は本書にて)。 どちらにしろ想像の域を出ませんが、ここの意見の相違は別人の可能性も高いです。 もっとも著者なら簡単に別人格をつくりあげて運用してしまいそうですが。

仮想通貨って儲かるの?

いまは仮想通貨バブルなので、円と仮想通貨の為替差益によって儲かっている人がいるのは事実です。 私の知人も、100万円儲かったと今年最大のドヤ顔していました(でも奢ってくれませんでした)。

私も試しに購入してみましたが、10万円分購入して4万円弱の利益でした。もともとこういう才能がないことは自覚していますが、その割に悪くないかと。ただし、よく言われているように、これがバブルであることは認識しているつもり。実際、為替相場を眺めても、数ヶ月は勢いがありましたが、今は若干陰りが見えてきましたので、今はほとんど売り抜けてます。

本書でも「どうなるかよくわからない」と警告していますし、別口からも似たような話を見かけました。

それより、先週国税庁がついに仮想通貨へ重税(一時所得とみなさず雑所得とする)を発表しました。最高実質税率55%ですが、稼いでも稼いでも稼げないどころか、たとえばビットコインで4000万円儲けて、株やFXで4000万円損をしたとしても、4000万円に対して55%課税され、2000万円以上を請求されることになります。 このようなリスクが近くなってきましたので、本メールマガジンの読者には、仮想通貨から距離を取るように、最近ずっとお話ししてきた次第です。各国の規制も、申し合わせたように本格化してきましたからね。

高城未来研究所「Future Report」Vol.326 (2017年9月15日発行)

とりあえず、円と仮想通貨の為替差益による投機は、ほどほどにしておいたほうがよさそうです。

仮想通貨の近未来

歴史的な流れを見ると、金貨の時代があって、その後、兌換紙幣の時代があって、さらにその後、不換紙幣の時代ににあると理解している人が多いのではないかと思います。金貨の時代、そして兌換紙幣の時代が金本位制、不換紙幣の時代が管理通貨制と理解しているのではないでしょうか。そして、管理通貨制が定着するのは、いわゆるニクソンショック以降だと思っている人も多いと思います。

本書「第一章 仮想通貨とは何か」

現代の政府は、通貨発行権をもつことが公的権力の1つの裏付けになっている、という歴史的経緯もあります。 EUはすこし複雑。

それでは仮想通貨はどうかというと、実は日本政府は2016年に仮想通貨を決済手段として公式に認めています。

この法改正について、本書では以下のような警鐘を鳴らしています。

ですが、この法律は「仮想通貨」という「通貨」の発行を政府以外の者に認めたと読むことができます。これは事実上、「円」以外の通貨を通貨として認めるということで、非常に大きな問題のはずです。

本書「第一章 仮想通貨とは何か」より

政府は日銀を通じてお金の流通量を制御することが役割の1つだったはずですが、仮想通貨を通貨と認めた場合、その制御が効かなくなることを意味します。 これはなかなか大変なことになってきました。どうするつもりでしょう、日本政府。海外の事情も気になりますね(調べてません)。

もう少し分かりやすいところでいえば、本書では近い未来に流通する仮想通貨関連技術について、2つの例に注目しています。それが、アップルペイとMUFJコイン。

アップルペイは、クレジットカードや電子マネーといった決済システムを提供するためのプラットフォームです。 これの何が注目かというと、アップルペイに乗っているクレジットカード等の決済システムはすべてアップルという1民間企業に喉元を押さえられていることになるからです。

ここからはさらに想像の世界を出ませんが(私は十分にあり得ると思っていますし、だからこそ本書でアップルペイを取り上げたのですが)、アップルがアップルペイ利用者向けに仮想通貨を発行したらどうなるでしょうか。例えば「アップルコイン」のような仮想通貨を発行し、それをアップルペイにおける唯一の決済通貨と定めたとしたら、どうなるでしょうか。日本、いや世界中の金融決済の大半が「アップルコイン」で行われるなどということにもなりかねません。

本書「第五章 仮想通貨が導く未来像」より

本書では続いて、三菱東京UFJ銀行が発行するデジタル通貨「MUFJコイン」についても触れています。 これが普及することは、政府が独占していたはずの通貨発行権三菱東京UFJ銀行が手に入れることを意味しており、日本の貨幣の歴史が大きく変わる可能性が秘められています。

「円」は仮想通貨との競争に敗れ、単なる価値の裏付け的存在、金本位制における「金(Gold)」と同じ存在になってしまうかもしれません。「円」そのものの価値は揺らがないとしても、その管理者である日銀の存在価値は著しく低下することになるのではないでしょうか。

  • 本書「第五章 仮想通貨が導く未来像」より

本書の出版の頃(2017年春)に著者がTVで語っていたのを観ていたので内容は知っていましたが、改めて読んでも胸熱な展開です。

所感

今回は要点だけ紹介しましたが、本書ではこれらのトピックを具体的に解説していますので、詳しく知りたい方は読んでみることをオススメします。

MUFJコインの話は歴史が変わることにもつながる、かなり衝撃的な内容でした。デジタル通貨を採用することで貨幣流通量の把握やマネーロンダリングの防止にも役立つことが期待されていますので、それだけでもやる価値はありそうです。

やはり今の仮想通貨バブルがいったん弾けて、その後に決済手段として民間に普及すること、あるいはそのための社会実装が待たれるところかと思います。 東京オリンピックが開催される3年後にどこまで実現するか分かりませんが、小売店やレストランがどんなデジタル決済手段が用意できるかは観光地としての日本の評価に直結する部分かと思います。この辺は中国が面白いみたいですね。

これはただの冗談

3年後までに追いつくのは無理としても、せめて10年後には広く普及していることを期待します。

参考文献

初心者向けで読みやすい。

ブロックチェーン入門 - カスペルスキー

中央銀行コインが仮想通貨になりえない理由

Slack上でビットコインで気持ちを伝えられるOKIMOCHIの導入結果を書きました。 / “OKIMOCHIを試験導入してみました+経過報告 - ペパボテックブログ”

移譲される国家機能と、世界を変える金融系社会実験(BI・Bitnation・時間売買市場)- 希望は天上にあり

DAG型暗号通貨のすすめ ブロックチェーンを代替しうる新技術

別人になる方法(オンライン限定)

前回の続き。 役割ごとのアカウントを作ったとして、どう運用しているかを紹介します。

アカウントをつくる

まずはメールアドレスを作ります。サービスはまぁなんでもいいです。 Googleカレンダーで同期したいなら全てGmailでもいいですし、Yahooメールのセーフティ―アドレス機能も便利ですね。

Yahoo!メールヘルプ - セーフティーアドレスとは

メールアドレスを作ったら、アカウントごとに必要なツール(ソフトウェア)のユーザー登録や、購読しているメルマガなんかを、それぞれのメールアドレスに登録変更。

もしあなたがツイ廃でしたら、ついでにTwitterアカウントも作っちゃいましょう。 各テーマごとのクラスタをフォローすれば、情報収集もしやすいです。

ブラウザ

世間にはブラウザが溢れています。 複数インストールしてブラウザを使い分けると捗ります。 PCとスマホの連携機能があるものがオススメです。

  • メイン:Google Chrome (機能と拡張アプリとUIを総合すると、私はChrome派です)
  • サブアカ1:Firefox (これをやってみて、初めてFirefoxの便利さがわかりました)
  • サブアカ2:Opera (好きなんだけど機能的には今ひとつ)
  • サブアカ3:Brave (スマホとPCの連携機能は今はない。今後実装される?)
  • サブアカ4:Dolphin Browser (スマホのみ)

ブラウザを使い分けるメリットとしては、ブックマークやサイトごとのパスワード管理がしやすいこと。 いちいちメールアドレスを切り替えることが手間なので。

特にブラウザからTwitterを見るなら、これは必須。 ブラウザごとにログイン状態をキープするアカウントを決めることで、ツイートの読み書きが便利になります。 1つのブラウザだけを使っていると、いちいちアカウントを切り替える(ログアウト→ログイン)のが不便なのです。

ただし、私は、最終的には(ローカルでは)1つのパスワードマネージャーを使っています。

ブラウザを切り替えたところで、IPアドレスは変わらないので、そこはご注意を。

クラウドストレージ

アカウントごとの関連ファイルはクラウドストレージへ。 わざわざサービスを分けなくても、1つのサービスだけ使ってフォルダ分けしてもいいと思います。 必要な容量次第ですかね。

  • メイン:Dropbox
  • サブアカ1:Google Drive
  • サブアカ2:Amazon Drive
  • サブアカ3:OneDrive
  • サブアカ4:(使ってない)

複数のサービスを使うなら、全てのフォルダ構成を揃えることをオススメします。 私の基本フォルダ構成は以下。多少アレンジしますが、基本はこれです。

  • プラン
  • 議事録、ログ
  • 外部から入手したファイル
  • 自分作成ファイル
  • ツール

Google Driveアプリはサービス終了の噂がありますので、ご注意を。

Evernote

それぞれ無料版のアカウントを作って、メインアカウントとノートブックの共有をしています。 メインアカウントは「プラス」です。

Wunderlist

やりたいことリストの運用については、前回書いたとおり。

テーマカラーを決める

アカウントごとのテーマカラーを決めています。 私は、アイコンの色が似た系統のツールで揃えています(機能的に問題がなければ)。

  • メイン:navy
  • サブアカ1:green
  • サブアカ2:olive
  • サブアカ3:maroon
  • サブアカ4:yellow

アイコンをつくる

ロゴやアイコンを決めると、雰囲気だけ「それっぽさ」が出ます。 上記のテーマカラーも意識しましょう。 無料で自動生成してくれるサービスがたくさんありますので、好きなものを試してみましょう。 もし画像を使うなら、なるべく著作権に引っかからないようにお気をつけください。

けものフレンズ ロゴジェネレータ

とりあえず本ブログタイトルのロゴを変えてみました。

完成

仕上げに、それぞれのアカウントの名前を決めれば、完成。

ブランディングの作業と言えるのかもしれませんが、やってみると意外と楽しいです。 他人から見たら、全く分かりませんので、これで(インターネット上だけですが)別人格のできあがりです。 あえて言えば、クレジットカードや銀行口座まで使い分けるとよいのでしょうが、いまは特にそこまでの必要性がないのでやってません。

それぞれのアカウントでの活動は、テーマを絞っているので、作業に集中しやすいです。

私の場合はあくまで作業管理のためにやっていることなので、ネット上の発言や人格をアカウントごとに変えるようなことはしていません。 そもそもそんなに器用ではないし。 別にこれでネカマをやりたければやってもいいと思いますよ。

いろいろ書きましたが、最初はサービス・ツールはどれでも良いと思います。 使っていくうちに必要に応じて取捨選択されていきますし、最初は無料版のみを使ってみて、もし容量や機能に不足を感じるようならば、有料版や別サービスに切り替えてもいいと思います。 それだけ、そのアカウントで活動して、なにかを作ったという足跡なので。

私はこれで「やりたいこと」をテーマ別に実行していこうと思っています。 おわり。

ゼロの焦点 カッパ・ノベルス創刊50周年特別版

ゼロの焦点 カッパ・ノベルス創刊50周年特別版

二重生活といえば松本清張の傑作は外せないですね

やりたいことリストのすすめ

前回すこし触れましたが、「やりたいことリスト」をつくると捗るよ、というお話。

「何がきみの幸せ?何をして喜ぶ?」

皆それぞれ人生を通して叶えたい夢があると思いますが(規模の大小や期間、実現可能性にかかわらず)、私はこれを「やりたいことリスト」を作って書き込んでいます。名前は、夢リストでもWishリストでもなんでもよいです。

方法は、とにかくやりたいことを書き出すだけ。

きっかけは、上記のブログ記事。 いろいろなところで言われている方法なので、詳しい方法はそちらを参照ください。一応、参考書籍を貼っておきます。

さて、リストを作っているだけでも夢が広がりんぐで楽しいのですが、時間やお金や体力に限りのある人生の中で、なるべく多くの項目を実現していくためには、ある程度計画が必要です。

ほんとうに当然のことなのですが、私は最近ようやく計画の重要性に気付いたのです。仕事では普通にやっていることなのに、プライベートで「自分事として」活かせてなかった。基本、行き当たりばったりなもので。。。

言い訳としては(誰に対して?)子供が少し大きくなってきて育児に余裕が出てきたから、ということもあります。少しだけね。

非常に計画的に物事を進めるタイプの友人とよくツルんでいることも、だいぶ影響ありそう。

私は、やりたいことリストをつくったこととその実行計画を立て始めたことで、基本的な考え方(生き方と呼んでもよいかも)が少しずつ変わってきたと実感しています。 なぜなら、リストに書き出したことは全て、誰に強制されることもない、「これをすべき」ということもない、本当にただ自分が「やりたい」ことばかり。これをやらずして何の人生か、と1

これは私の推測ですが、「やりたいことリスト」をつくることの一番のメリットは、自分の余暇時間をすべてそのために使えるようになる、ということ。言い換えると、リストに書いてないことは、やらない。 何もしないでダラダラしたいなら、それもリストに書けばいいのです。たとえば「毎日何もしない時間を30分もつ」とか。

リストを作っても「家事や育児や仕事をどうすんだ問題」は残りますが、それ以外の空き時間は有効に使えるようになります。

私の現状としては、100個書き出しが完了し (内容は晒しませんよ)、これらをどう効率的にこなしていくかを考えているところです。

以下で、いま私が考えている具体的な方法を書いていきます。実際にこの方法を試していて「やりたいこと」はすでに5個ほど達成しましたので、そこそこ効果はあるんじゃないかと。

私のやりたいことリストの「使い方」

ここからは、リストを作り終わったとしてそのタスクをどう実行していくか、の話になります。100個もあると、簡単なタスクだとしても、実行はなかなか大変なので、なにか工夫しないといけないのです。

私は、やりたいことリストの管理ツールとしてWunderlistを使っています。

Wunderlistは、買収元のmicrosoftの意向によりサービス終了する噂2がありますが、その話はまた別の機会に。

なぜWunderlistを使っているかというと、他ユーザーとの共有機能が便利だから。 共有機能を使うと、こんなことができます。

  • リスト全体を登録ユーザーが閲覧可能
  • リスト項目1つ1つ(タスク)に対して、担当の割り振りができる
  • 共有メンバーがタスクを追加や完了したらプッシュ通知orメールでお知らせ

この機能を、家事・育児のために家庭内で使っている件については、以前書きました。

私はやりたいことリストを実現するために、同じように自分で自分にタスクの担当割り振りをしています。

どういうことかというと、そもそも私のやりたいことは、大まかに以下のテーマに分類できます。

  • 家族・育児・友人関係
  • 読書や歴史関係 →(本ブログはここ)
  • プログラミングやテクノロジー関係
  • 音楽関係

それぞれのテーマごとにWunderlistのサブアカウントを作って、 彼らに(自分ですが)共有機能を使って、タスクを割り振ります。自分で自分に頼んでしまおう、というわけです。

以下、メインアカウントサブアカウントに分けて、それぞれの作業内容を説明していきます。

メインアカウントの作業

メインアカウントがやる内容は、以下の3つだけ。

1)やりたいことを書き出して(タスク登録)、 2)タスクの優先度を決め、 3)実行担当するサブアカウントに割り振る。

いわば企画担当者です。 企画担当者は、ただ「たーのしー!」と思えることを書きまくればよいのです。 実現できるかどうか、どうやるかは、サブアカウント(の自分)が考えればよろしい。

サブアカウントの作業

タスクの実行はすべて、割り振られる側のサブアカウントが担当します。 私の場合は、音楽アカウント、読書アカウント、技術アカウントといった感じで、それぞれのテーマのタスクを実行します。

アカウントを切り替えることで、思考も切り替わるので、それぞれの役割に集中できる気がしています。 仕事を思い出すと分かりやすいですが、同じ人でも、(プロジェクトごとに)役割が変わると作業内容は変わるのと同じイメージ。

ここで、自分からタスクを割り振られてみて初めて気付くんですが、その「やりたいこと」の内容って案外曖昧でふわっとしていることが多いです。

企画者から降りてきた要求仕様が要求仕様になっていないなんてのはよくあることなので(本当に…)、そこはセオリーどおりに要求分析と要件定義から始めます。個々のタスクについての計画立案ということです。

[改訂第2版] [入門+実践]要求を仕様化する技術・表現する技術 -仕様が書けていますか?

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自分のやりたいことを自分だけでやらなくてもよい

この方法のもう一つのメリットとしては、やりたいことのうち必ずしも自分でやらなくてもよい作業が見つかるかもしれないこと。 作業の準備や、下調べだけならば、他の人と(友人とか)にお願いできないか、または他人と協力できるところがないか、考えてみてもよいと思います。 実際私は、サブアカウントのうち2つで、それぞれ知人と協力してプロジェクトを進めています。

一応、この方法のデメリットも挙げておきましょう。

やはりなんといっても、事前準備が必要なこと。 フリーのメールアドレスをつくって、それぞれWunderlistアカウントを作って、リストの共有を設定して、という作業が必要です。最初だけとはいえ、これが結構めんどい。 でも、ここまでやると、各アカウントのアイコンやテーマカラーを決めたりするのは案外楽しいです。

また、結局作業をするのは自分なので、トータルの作業時間が増えるわけではないことも、デメリットではないけど注意が必要です。

今後どうする

自作自演といえばその通りの方法なのですが、頼まれると断れない性格の私にとっては、これは有効な方法だと思っています。 しかし管理工数が増えるのは間違いないので、こんな面倒なことしなくてもガンガン進められる人は、不要な方法です。

今後は、進捗管理と振り返りが必要になると思ってますが、それはまたいずれ。 そのあたりも含めて、いろいろな活動またはライフハックの起点になるのが「やりたいことリスト」だと思います。

まずは夢を書き出してみてくださいませ。


  1. なんか怪しい自己啓発セミナーみたいな文章になっちゃった。。。

  2. http://hokoxjouhou.blog105.fc2.com/blog-entry-874.html

書評『伝える仕事。 - ほぼ日刊イトイ新聞』

「伝える」ことがテーマの対談を読みました。 対談評というほどでもないので、「感じたこと」のメモです。

対談について

ジャパネットたかたの創業者である髙田明さんと、 糸井重里が対談することになりました。 生まれた年も日も近いふたりが、 「ものを売ること」「伝えること」について、 それぞれの考えを語り合います。 自分の売りになることは何か?  アイデアを出すにはどうすればいいのか? 失敗を乗り越えるには? 決して「うまいことを言わない」、 ベーシックでぶれないヒントに満ちた全10回です。

私の仕事は技術職なのですが、常々小難しい技術を分かりやすく伝えたいと苦心しています。

高田社長はもちろんTVでしか知りませんでしたので、惚けたふりをして口がうまい人かと思っていました(失礼)。 対談を読んでみて、その裏にある深い哲学に感嘆することが多く、いい刺激をもらえる対談でした。

私の心の琴線のどこかに触れた言葉

高田
大学生の頃のことですが、 友人と大阪駅で待ち合わせをしました。 ところが彼は1時間経っても来ません。 当時は家の固定電話に、 公衆電話から連絡するしかありませんでした。 電話したら「いま風呂入ってる」と彼は言いました。 「俺は1時間待って、お前が風呂入ってるって、 じゃあここから俺はどうするんだよ」 と電話口で言いましたが、 でも、それ自体がすごい思い出なんです。
糸井
ああ、わかります。
髙田
いまはLINEで解決できることです。 しかし、思い出が残らない。 思い出だけではなく、 進化した道具は、人間の本質的な何かを 奪うのかもしれません。 こういうことを言うとみなさんは、 「じゃあなんでジャパネットはスマホ売ってるんだ」 とおっしゃいます。「これは、必ず、この問題を 解決しなければいけないときが、世界に来ます」 と、ぼくは言うんです。 便利さを追い求めていくと、 問題にぶつかる日が来ます。 そこで「ここは変えなきゃいけないな」という、 知恵を出してきた歴史が、人間にはあります。 「それが来るから、それまではスマホ売ります」 と言っています。
糸井
そうですね(笑)。

第5回 選び直せる時代。

LINE時代の思い出の作り方もあると思いますが、まぁそれは置いといて。

ざっくりまとめると、近年のテクノロジーの進化スピードが速すぎて、人間の進化が追いついていないということですね。そして、このいつか来る「問題」を解決したときこそ、人類がそのテクノロジーに追いついた瞬間になります。

たとえば、インターネット(P2P)による情報のやりとりをよりセキュアかつ高速にするために、暗号技術が進化し、Winnyという「問題」にぶち当たり、ブロックチェーンが登場する、といった流れは記憶に新しいところ、というか現在進行中。

それにしても高田さんの、歴史から営業に戻る頭の切替えの速さよ。

糸井
放っておけば、ふだんって、つまらないものなんです。

第3回 夢がないよ。

自分を放っておかない、ってことかな。おもしろく生きたいですね。 私は「やりたいことリスト100」を作ってますが、これは夢が広がってオススメ。

高田 ぼくの信念であり、いちばん好きな言葉は、 「いまを生きる」です。 いまの瞬間を精一杯生きることで、 ここまでやってきました。 そうしたら、ここにきてなぜか、 あと50年ほど生きられるような気がしてきました。

第4回 おもしろかったな。

この対談の対象年齢は私よりも少し高いようで、50歳が感じることのくだりは私には理解できませんでした。この引用文も「まぁそうなんだろうな」という感じ。

高田
「お客さんがこの商品どう思うか」を感じながら、「いいでしょう」という言葉を出していかないと、ものは売れないです。

第七回 思う。

「感じる」ためには、インプットとなる情報に対して、前提知識を揃えないといけません。同じ時を過ごし、同じ釜の飯を食えば、自然と互いの思考は近づきますが、ここでは赤の他人を相手にどんな情報が必要か、で考えてみます。

モノを売るなら、まずはこの商品がなぜ生まれたのかというスタート地点に、客に立ってもらう必要があります。 こんな商品があればこんな嬉しいことがある。この機能であんな不便だったことが解消できる。

前提条件を揃えるためには、客の頭の中にない知識を入れて理解してもらう必要があります。 提示する情報の取捨選択と「感じてほしい」ことの切り分けが難しいな、と思いますが、そこが営業職の腕の見せ所なのでしょう。

ブログでも、なるべく最小限の前提知識を提示したうえで、自分の「感じた」ことを書くことが求められますね。意識してるつもりではあります、これでも。

高田
作る人たちの考えていることをそのまま出せば、価値は数倍に上がるんじゃないかと思います。

第9回 企業のオリジナリティ。

「良いものさえ作れば売れる」という時代が終わった件。

高田
文字を残すというのは、人生残すことだから。

第9回 企業のオリジナリティ。

言語化が最近の私のテーマなので、どんどん残していきたいと思います。もちろん公開するかどうかは別の話。

糸井
ぼくはいつか、中年のオヤジ同士で ディズニーランドに行って、 「スマホを使わないで、会えたら会う」 という一日をすごしてみたいと思っています。

私もやりたいことリストに追加しておきました。ディズニーじゃなくてもいいけど。

つらつらと「感じた」こと

ちょうど今朝のニュースで以下のようなものがありました。

ニュースの内容には踏み込みませんが、ここで私が引っかかったのが、産経(私が観たのはめざましテレビ)の記事の、失言に対する態度。

野党側から軽率だと批判を浴びそうだ。

政治家が失言したのだからそりゃあ多少は浴びるでしょうが、その前にあなた達はマスコミだろう、と。批判されるべき失言だと思うなら、まず報道機関が先駆けて批判して然るべき立場なのでは、と。

というのが私が「感じた」こと。 (別に産経を下げNHKを上げる気もありません)

さて、これが何なのかというと、ここに本対談『伝える仕事。』が価値を生むための前提条件、つまり日本社会のもつ問題点が見え隠れしているように思えます。 本対談をしっかり「感じる」ために、すこし考えてみましょう。

なぜ対談のお二方がこの対談をしたか?なにを読者に伝えたいと思ったか?と考えたときに、やはり以下の言葉に集約されるのではないかと考えます。

「感じる、思う、考える、行動する。」

「伝える」ことをテーマにしていながら、そのために最も重要なことを個人作業の最たる「感じる」ことに置いているわけです。

あらためて考えてみると「感じる」って結構難しくて、言い換えると、自分で良し悪しを判断する、ということになります。 しかもこの引用文に従うなら、自分が「感じた」ものをどう捉え(思い)、どう論理を組み立て(考え)、そしてどう伝える(行動する)か。これを全て区別しなければならないわけです。

難しいことではありますが、できないことはないはず。これから逃げてしまうと、前提知識を揃えるどころか、「バズる」かどうか、炎上しないかどうか、だけが判断基準になりかねません。

「周りに流されずに、自分でちゃんと感じられてますか?」というメッセージがこの対談に込められている、と私は「感じ」ました。

対談の中では、同じことを別の表現でも言及してます。

糸井
「1位だったら間違いないだろう」と、みんなが1位を買うようになりました。2位は売れないんです。

第2回 素が出すこと。

誰かが良いと言ってたから買う。TV番組のランキングコーナーか、あるいはAmazon価格.comあたりでどこの誰が書いたかわからないレビューを読んで決める。 私も高額でないものなら、よくやってしまいます。 しかし、もし伝えることを仕事にしているなら尚更、自分で商品価値を判断することが求められるというメッセージです。

そうは言っても、みんな「良い」と思ったから買っているのも事実。実際、売れているモノは良いものも多いです。逆に信頼できる人が勧めるものなら何でもいいかというと、当然そんなこともない。この辺のバランスは難しいですね。

この界隈で奮闘しているなんて、営業職の皆さんには頭が下がる思いです。

雑記

たとえば、本を途中まで読んで感じることと、その本を全て読み終わってから感じること、もう一度読み返してみて同じ箇所で感じること。

これらは全て違うものになると思います。少なくとも私は、たいてい違いますし、これがあるから、私は何度も同じ本を読み返したい派です。

本当はどれも記録しておいて大事にしたい感情ですが(実際は時間的にやってられないことも多いです)が、人様に公開するかどうかとなると、やはりその先の「考える」「行動する」まで思考を進めることが必要。

Twitterではだいぶ垂れ流しですが、このブログでは、なるべく「感じた」ことを軸に「考えて」書いていこうと思っています。

(2017/09/05追記)

おしまい。

www.1101.com

(この記事の執筆所要時間: 3h)

読書リスト 2017年夏版

8月も終盤。最近の学校は、この頃から2学期が始まるみたいです。 今回は、『サピエンス全史』記事の反動もあり、いろいろ読み(観)ました。 読んだ順に並べてます。

[小説] 作曲少女 平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話 / 仰木日向, まつだひかり

★★★★☆

こちらを参照。

[ドラマ] ワカコ酒

★★★★☆

美味しいお酒と食べ物が何より大好きな26歳OL村崎ワカコ。ワカコの最高の癒やしは仕事の後に1人であっちこっち美味しく飲み歩くこと。偶然見つけたお店もためらうことなく暖簾をくぐる。食べたい肴とお酒がぴったり合わさった至福の瞬間ワカコの口からぷしゅーと幸せ吐息がこぼれおちる。さて今夜はどこに飲みにいこう♪ (公式HPより)

ドラマ版もアニメ版も観ましたが、酒呑み(私)にとっては素晴らしい作品ですね。

アニメ版のほうが「おひとりさま」向け。 一人で呑んでるモノローグだけなので当然ですが、暗くつぶやくだけ。でも酒と肴の美味しさの表現としては、十分。 これは偏に声優(沢城みゆき)の実力によるものでしょう。私はこちらのほうが好みです。

ドラマ版は、どちらかといえば店にスポットを当てています。 実際の居酒屋でロケをしているので、これはこれで楽しいです。

今回の第3期では、予算がついたのか、それとも誘致があったのか、旅行ロケが多かったですね。 これも悪くはないんですが、個人的には、もっと日常の呑みを観たかったかな。

吉田類の跡を継ぐのは、個人的には、これまで藤原竜也かと思っていたのですが、武田梨奈が一躍トップ候補になりましたね。 TOKIO松岡や博多大吉も見逃せないところ。

[マンガ] 獣の奏者 / 上橋菜穂子, 武本糸会.

★★☆☆☆

精霊の守り人』の著者が原作のマンガ。 Kindleで安かったので1巻だけ読みました。 期待どおりの面白さ。 期待以上ではなかったかな。

獣の奏者(1) (シリウスコミックス)

獣の奏者(1) (シリウスコミックス)

[KU] [エッセイ] 多動日記(一)「健康と平和」-欧州編- / 高城剛

★★☆☆☆

普通の出版社では出せない(断られる)書籍をKindleで出版してしまおうという目的で創設された「未来文庫」。 その第一弾は、著者の旅についての日記風エッセイとなりました。

キンドル大ヒットシリーズ「黒本」に続く、大手出版社から「タイトルも中身も差別的である」という理由から出版を断らた一冊が、電子だけで登場。 大手出版社は「もし、本書を出したいなら、診断書を提出しろ」と高城に迫りました。 果たして、どちらが差別的なのでしょうか。

なぜ、高城剛は旅を続けるのか。 自由は、どこにあるのか。

多動の日々を苦悩する著者の初の旅行日記は、「真実の世界」を描いているのか? それとも「頭のなかだけの出来事」なのか。

地球100周した著者がはじめて語る、非線形の21世紀型旅行スタイル。 現実と非現実が交差する「ポスト真実」時代の旅行記。 紙では出版できなかった、電子ならではの一冊です。

内容は世界情勢や海外旅行に興味がある方は面白いかと。

後日、あらためてレビューする予定。

[マンガ] ちおちゃんの通学路 / 川崎 直孝.

★★☆☆☆

『日常』っぽい。 といえば、お分かり頂けるだろうか。 荒削りながらつい読んでしまう作品。 なんか好き。

[マンガ] 虚構推理 (6) / 城平京×片瀬茶柴

★★★★☆

「虚構」から生まれた怪異「怪人七瀬」を、それを超える「虚構」で上書きする、という異例のミステリーの完結編。

複雑な条件のもと、解決を4つも提示して組み上げていく論理の美しさに、感動です。 (原作読んでいても)

原作小説は、ミステリー大賞受賞とのこと。 おめでとうございます。

書き下ろし続編の発表もあり、まだまだ盛り上がりそうです。 絵柄も好き。

虚構推理(6) (講談社コミックス月刊マガジン)

虚構推理(6) (講談社コミックス月刊マガジン)

[マンガ] 天賀井さんは案外ふつう (4) / 城平京×水野瑛多

★★★☆☆

こらちも完結編。

もうお分かりでしょうが、私が最も好きな作家は、城平京です。 ミステリー作家、マンガ原作者として、数々の作品を発表しています。

ミステリーとしての複雑なロジックが整合していく美しさ、 古今のSFや古典の名作を下敷きにしたストーリー、 動機の哀しさと強く優しい想い、 シュールな舞台設定や作中の小話やギャグ。

本作はコメディタッチの軽めのお話。 今回は浦島太郎がベースです。

[小説] 雨の日も神様と相撲を / 城平京

★★★☆☆

カエルが相撲をとるお話。 もう訳がわからない。 面白いんですが、いささかシュールすぎるので、初心者にはオススメしません。

[実用] タモリさんに学ぶ 話がとぎれない 雑談の技術 / 難波義行

★★☆☆☆

ふと目に止まったので読んでみましたが、著者のタモリ愛は伝わりました。

タモリさんに学ぶ話がとぎれない 雑談の技術

タモリさんに学ぶ話がとぎれない 雑談の技術

[KU] [マンガ] 魔王の始め方 (1) / 小宮利公

★★☆☆☆

魔法理論系の物語が好きなので読んでみました。 『トリニティ・セブン』とか。

表紙から多少お色気はありそうと予想してましたが、まさか第一話からヤりまくりとは思いませんでした。 そしてエスカレートしていく…

かなり端折って分かりやすく例えれば、虚淵っぽいダークさが良いですね。

その割に、意外と魔法の論理はマジメにやってます。

[マンガ] 梅衣堂ひよと旦那様の野望 / 米山シヲ

★★★☆☆

中世ヨーロッパ風の舞台の屋敷に、なぜか2016年のテクノロジーを駆使するメイドがやってくる、というギャグ漫画。 テンポがよく、意外と好き。

[ドキュメンタリー] 山田孝之東京都北区赤羽

★★★☆☆

2014年の作品ですが、Amazon prime videoで観ました。 山田孝之は、役者としてスランプに陥ったときに、あるマンガに感銘を受けます。 そのマンガとは、清野とおる東京都北区赤羽』。 山田は、その作品の舞台である赤羽に移住し、そこの人々と交流していく中で自分を見つめ直す、というドキュメンタリー。 山田孝之は好きな役者ではありますが、彼の迷走感がものすごいです。 心配になって観てしまう感じ。

[www.tv-tokyo.co.jp/akabane/:embed]

[マンガ] からかい上手の高木さん #1〜5

★★★☆☆

照れたら負けの全力青春バトル! いっつもオレをからかってくる隣の席の高木さん。 だけど見ていろ、今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!!

いやー、いいですねー! 青春っすねー! 西片くんが「勝つ」日はそう遠くない未来に訪れると思いますが、意図して、となると、何年先になることやら。

[アニメ] 月がきれい

★★★★☆

あらすじ。

川越の中学校に通う小説家志望の安曇小太郎と陸上部の水野茜は、同じクラスになったのをきっかけにお互いを意識しはじめ、ある日、小太郎が茜に告白し、ぎこちない交際がはじまる。少しずつ仲を深めていく二人だったが、茜は父の転勤で千葉の高校に進学することになる。茜は遠距離恋愛になる不安を抱えるが、小太郎は茜との交際を小説に綴り、小説投稿サイトに投稿。それを読んだ茜は小太郎が自分に寄せる強い思いに涙しながら、街を離れる。

こちらも中学生が主人公のアニメ。学校、部活、趣味、地元、家など、好きなことができるようでいて、自分ではどうにもできない制限も多い年頃の恋愛がテーマ。大人から見たら狭い人間関係でも、本人達は必死で将来に向けて生きている様子を丁寧に描いています。
本作の聖地、埼玉県川越市は個人的に関わりのある街ということもあり、その期待もあって見始めました。実際、川越の町並みと祭りの再現度はハンパないです。 音楽にもかなりこだわっており、純文学の引用とポップスの名曲が効果的に使われていて、シーンを盛り上げます。参考までに挿入歌はこちら(Wikipediaより)。すべてアコースティックにアレンジされており、歌は透明感のある声の東山奈央

もうね、感動して涙出るなんて数年ぶりな気がします。とにかくキレイ。絵もストーリーも音楽も。なにより、キャラクターみんなの心が。それでも表面上だけの薄い描写なんて全くなくて、毎回心の奥底に優しく沁み渡る。ここまで純粋に美しい作品にはそうそう出会えません。

[アニメ] サクラクエスト

こちらを参照。

[マンガ] この音とまれ! #15 / アミュー

★★★★☆

珍しく今でも紙で買ってるマンガ。

予選が終わり、全国大会の切符を勝ち取った彼らの、日常とイチャイチャの巻。 彼らいつも頑張っているので、たまにはいいんじゃないでしょうか。 個人的に好きなシーンは、滝浪先生宅への新年のご挨拶です。

楽譜集まで発売されて、いま一番アツい音楽マンガ。

この音とまれ! 15 (ジャンプコミックス)

この音とまれ! 15 (ジャンプコミックス)

[映画] マダム・イン・ニューヨーク

★★★★☆

あらすじはこちら。公式HPより。

インドで夫サティシュと年頃の娘サプナ、幼い息子サガル、そして姑と暮らす主婦シャシは、菓子作りが得意の良妻賢母だが、英語が苦手なことを娘にもバカにされ、コンプレックスを感じている。そんなある日、ニューヨークで暮らす姉マヌから娘ミーラ(シャシにとっての姪)が結婚するのでその準備を手伝って欲しいと連絡が来る。夫の勧めもあって家族に先立ち1人でニューヨークにやって来たシャシだったが、まともに英語を話せないために恥をかいてしまう。激しく落ち込むシャシだったが、たまたま目に入った英会話教室の案内に一念発起し、姉をはじめとする家族にも内緒で英会話教室に通うことにする。様々な国からやって来た仲間たちと英語を学ぶ中でメキメキ上達するシャシに、同じ教室で学ぶフランス人シェフのローランは想いを寄せるようになる。

といったストーリーのインド映画です。
やはりインド映画ということで、まず気になるのが「どのくらい踊るのか?」ということですが、なんと本作ほぼ踊らないです。
そして、普通におもしろくて、驚きます。
そこそこ話題になった『きっとうまくいく』もかなり面白かったのですが、あくまで単発かなと思っていました。しかし本作も観て、インド侮れないと考えを改めました。映画レベルも、英語レベルも、そこそこ歳いってるはずの主演女優の美貌も。

[madame.ayapro.ne.jp/:embed]

[KU] [実用] 脳と瞑想: 最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす脳と心の科学

プラユキ・ナラテボー, 篠浦伸禎.

★★★★☆

僧侶と脳外科医による、瞑想についての対談本。

篠浦 当たり前のことですが、脳をまともに働かせるために一番大事なことは、物事の、あるがままに観た情報を受け取ることが大前提であって、脳を働かせる基本中の基本と言ってもいいでしょうね。

これを読んではっと気付いたんですが、瞑想って「虚構」を外す作業なんじゃないか、ということ。 『サピエンス全史』で触れられているように、世の中には虚構があふれています。あるいは、自らが(意識してても、してなくても)生み出した虚構も。 これらが脳にこびり付いていると、受容感覚器が取り込んだ「現実」についての情報が歪められます。 この虚構が自分の所属する社会(組織)に合うものならば、問題はないかもしれませんが、もし違っているとそれは不幸の素になりえるものです。 仏教は瞑想によってこの歪みを取り除くことを提唱しており、そのゴールは「ありのままに観た情報を受け取ること」。上記引用では「基本中の基本」と言われていますが、たしかにそうなんですが、かつ、同時にゴールそのものではないかと思います。

実はまだ読み終わっていないので、読了後にあらためてレビューしたい。

脳と瞑想 最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす脳と心の科学 (サンガ新書071)

脳と瞑想 最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす脳と心の科学 (サンガ新書071)

[KU] [実用] 1時間でわかるビットコイン入門 ~1円から送る・使う・投資する~

小田 玄紀

★★★☆☆

知人の勧めでビットコインを購入してみたので、勉強。 入門書として分かりやすいです。 ただし、約1年前の出版にもかかわらず、ビットコインの進化と変化が激しすぎるため、すでに古い内容がかなりあります。 たとえば本書では、1BTC(ビットコインの単位)の価格が6万円の想定ですが、2017年8月末現在では約47万円です。8倍。 ブロックチェーンの基本的な技術や仮想通貨・暗号通貨がそもそもどう始まったか、などは普遍的な内容なので、ふむふむと読みました。 今と同じところ、違うところ、を見極める意味でも勉強になりました。

そういえば、『けものフレンズ』再放送も観てます。 おしまい。

イマココ

イマココ