Civ4五大国決戦マルチ実況・木牛流馬視点(1)先史時代
友人たちと週末の夜に(不定期的に)集まって、Civilizaiton4 (以下、Civ4)というゲームをプレイしています。 集合場所はもちろんオンライン。 リアルはそれぞれの自宅にいます(たぶん)。
今回は、そんなゲームが面白すぎる気持ちが溢れてしまったので、そのゲームについて紹介してみたいと思います。
Civilization4とは?
都市文明を成長させていく戦略シミュレーションゲームです。
『信長の野望』や『シムシティ』とくらべてみると、より時代範囲が広く、より周辺国との協調・戦略が重要な扱いなっていることが特徴。Civ4をプレイすることで、比較的史実に近い世界をシミュレーションすることができるかと思います。
なお、Civ4は拡張パックが出されており、今回プレイしたのは「Beyond the Sword(通称「BtS」)と呼ばれる版。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/20051215/civ4_01.htm
この記事の趣旨
なぜ今回の記事を書いたか、というと。 もちろん、単にゲームが面白いから紹介したい、というのも大きな理由ですが。
歴史を学ぶ上で、テクノロジーや戦略が重要であることはいうまでもありません。 史実を辿ることで学べることは非常に多いのですが、これはこれでなかなか大変。 投資した時間効率などもそうですが、なにより「別の可能性」に気付きにくい。
Civ4では、ゲームを左右する重要な要素としてテクノロジー
があります。
ゲーム進行にあわせて、テクノロジーツリーに沿って各種テクノロジー
を開発していくわけです。
テクノロジーといっても科学技術に限らず、漁業
、一神教
、官吏
など生活や宗教なども含まれます。
ちなみに、ゲームの勝利条件の1つに、「最も早く宇宙船の開発をする」があります。
テクノロジーツリー(ごくごく一部)
社会制度も進化する
個人的には、このテクノロジー(とツリー)がCiv4のゲームシステムのキモだと思っていて1、このゲームを進めていくことで比較的リアルに「IFの世界」を体験できるのでは?と考えています。
そして、これはこのブログのテーマの1つである「人類史をさまざまな角度から振り返る」にも寄与するわけです。 もしゲーム内世界とリアル史実の両方で共通する、歴史を決定づけるような要素が存在するのなら、それって結構大事なことなんじゃないの? という思いもあります。見つけられるか分かりませんが。
というわけでゴチャゴチャ書きましたが、ゲーム内の「歴史」を(なるべく)そのまま実況してみよう、というのが今回の記事の趣旨となります。
ちなみに1回じゃ終わらないので、回数未定の長期連載予定です。
今回のゲームについて
今回は、友人4人にAI(NPC)を1人加えて、計5人でプレイすることになりました。 全員シロウトで、『エイジ・オブ・エンパイア』経験が多少あるのみ。
みんな忙しい中、月に1~2回、2時間程度やるのみなので、遅々として進まず、なんだかんだ細々と1年近くやってます。 このメンバーでのCivi4は、今回で3ゲーム目。みんな初心者+αくらいの、ゲームシステムはだいたい理解できて戦略のコツや細かいノウハウを競い始めた、といったレベル感です。
さらに、ゲームと並行してGoogle Hungoutを立ち上げ、表に裏に雑談密談を繰り広げています。 これがゲーム内の戦略構築のための重要ツール。
ゲーム初期設定
プレイヤー名 | 国名 | 指導者名 | 私のコメント |
---|---|---|---|
木牛流馬 | ズールー | シャカ | 私 |
なるよ | 中国 | 始皇帝 | 希望は天上にありの弦音なるよ氏 |
AI (NPC) | マンサ・ムサ | マリ | 人間より1レベル弱い設定(ハンデ) |
餃子 | ドイツ | ビスマルク | てっきりチャオズかと思ったら、孫子や孔子の流れをくむ偉人だそうです |
馬の民 | モンゴル | チンギス・ハーン | リアルでも馬の国(≒モンゴル)に住むコンデンサー屋さん |
私はズールーのシャカ族を選択。 とくに理由はありませんが、好戦的で楽しそうな気がしたので。
ゴータマ・シッダールタから想像しにくい屈強そうなご尊顔。
Civilization4では、プレイするフィールドとして地図の設定ができます。
今回はパンゲア
という、世界に大陸が1つだけある地図を選びました。
ここに上記5人のプレイヤーがランダムに配置されることになります。
自分も他4人も、自分を含めてその他のプレイヤーが大陸のどこに位置しているのかは、ゲーム開始時点では分かりません。
ゲームが進むにつれて、各自斥候
を出して地形を調べるわけです。ほら、もう情報戦のにおいがプンプンです。
というわけで、五大国編のゲームスタートです。
ゲーム実況#1 先史時代
最初は、B.C.4000からスタートです。
B.C.4000 / まずは国作り
初期配置は、開拓者
と斥候
が1ユニットずつ、自動的に与えられます。
序盤はセオリー通りに進めるしかないので、あまり考えず粛々とターンをこなすだけです。
開拓者
は、初期位置のまま都市を作成します。
都市を作成すると開拓者
は消費されていなくなります。
第1の都市名は、ウルンディ
。おそらくシャカ族の実際の都市名なのでしょう。
都市名は建設時に変更可能ですが、デフォルトのままにしました。
さて、都市ではユニットを生み出すことができます。
まずは労働者
ユニットを生産。
彼らの仕事は、周辺に農場や集落、道路を作って都市を発展させること。
まずは都市の発展が最優先、というわけで、労働者
たちには農場の建設
と、農場と都市をつなぐ道路の建設
を担当してもらいます。
この両方がそろって、初めて都市に食糧がたくわえられ、人口が増え始めます。
Civ4では、都市の規模を表す指標として、人口が数値として見られるようになっています。
ところが、農場を作ってもなかなか食糧が増えていかない問題2に遭遇。なぜじゃー!
このためすこし出遅れた感があります。
先に開拓者
を生産しておいたほうがよかったかも。
国を守るための兵士も育てないといけないので、労働者
と戦士
をバランスよく生産しないといけません。
ここのバランス感覚が難しいところですが、このゲームやる限り常につきまとう課題なので、自分なりの方法論を確立したいところです。
B.C.3400頃 / 周辺が見えてきた
初期配置ユニットの斥候
は、もちろん地形と他国の調査に旅立ってもらいます。
自国ユニットが通過した地形のみ、地図を見ることができるようになるので、なるべく遠くまで行くように、探索自動化モードでおまかせして基本放置します。
そんな斥候
によって、自国北側に海とツンドラの地形を発見。
これで自国が大陸の北方にあることがわかりました。最初は資源少なめの過疎地域ですが、これまでの経験上、ツンドラはけっこう鉱物資源が出やすいので、「当たり」の地形、のはず。
自国西側には海。どこへ繋がるか。
南側の様子がまだわかりませんが、我が国はおおよそ大陸の北方に位置する国のようです。 北の大国おそロシアを目指すべきか?
B.C.2800頃 / 他文明と遭遇
自国南側で馬の民
と遭遇。
象が3頭いた。
とりあえず挨拶しておきました。
弦の民(の斥候)もようこそ。
まだ野生のケモノもいる。
マリ(AI)がコンタクトしてきました。
まぁ今は平和にいきますよ。今はね。
この選択肢しかないっておかしいだろ。。。
B.C.2800 / シャカ族が仏教
を創設
最初に宗教を創設した国は、その宗主国になれるのです。 宗教を他国に伝えて文化圏を広めることも、国力増大に繋がるのがこのゲームのおもしろいところ。
なにしろ私はシャカ族
ですから、ここは外せません。
テクノロジー瞑想
を開発し、その報酬(?)として仏教
を創始しました。
ちなみに、Civ4でのテクノロジーと宗教の対応は以下のとおり。
テクノロジー | 宗教 | 今回の宗主国 | 時期 |
---|---|---|---|
瞑想 | 仏教 | シャカ族 | 第1回 |
多神教 | ヒンズー教 | ? | 第1回 |
一神教 | ユダヤ教 | ? | 第1回 |
神学 | キリスト教 | ? | ? |
法律 | 儒教 | ? | ? |
哲学 | 道教 | ? | ? |
神授王権 | イスラム教 | ? | ? |
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%88%E8%BF%A6%E6%97%8F
今回はここまで
ここでリアル世界のタイムリミットが来てしまいました。 みんな社会人なので明日も仕事があるのです。
ほとんど何も進んでいないのですが、ゲーム初盤はこんなもんです。
当面の自国の戦略
なんといっても国づくりですね。
- 食糧の生産を増やすこと
- 拠点となる都市をつくり、防衛する武力を配置すること
- 斥候を出し、周辺の地形を把握すること
まずはこの3点。
自国の南に川が多く食料も多くとれそうなので、このあたりに都市をつくって成長都市にする予定。 また、自国の東に山がいくつかあるので、ここにも都市をつくって国土防衛線として活用したいところ。
他プレイヤーについて
次回は他プレイヤーとの出会いが増えることになるはず。 それにともない、大陸のカタチと国同士の位置関係も見えてくると思われます。 国の位置関係は早いところ把握したいところ。
現時点で、自国の南に馬国
があることは確認済み。
現時点の推測では、その南に弦の民
と餃子国
があるはずですが、さて。
マルチ実況について
最後に、記事タイトルの「マルチ実況」について。
このリンク先のブログ「希望は天上にあり」ですが、実は、そちらでも同じゲームの実況記事がアップされています。 なぜなら、その管理人「弦音なるよ」氏が今回のゲーム・プレイヤーの1人だからです('中国'の'弦の民')。 というか主催者です。 ゲームの紹介と毎度の開催、ゲームメイキング、さらにこの実況記事の企画どうもありがとうございます。 いつもお世話になっております。
なるよ氏のゲームメイキングで最も秀逸かつ重要なのが、「ゲーム内でお互いにどれだけ裏切りや卑劣な行為をしても、それはあくまでゲームを楽しむためのフィクションであって、リアルの友情には影響しない」というプレイヤー間の共通認識を、何度も注意深く前置きしてくれたこと。Civ4はそれを楽しむためのゲームなのですが、もしそこに変な遠慮があると、ゲームも楽しめないわ、ゲーム後も変な空気が残るわ、といった事態がありえるわけです。このおかげでゲームを楽しめております。マジ感謝。
ゲームに限らず、人に遊びを教える時は
— 名残雪 (@nyagoriyuki) 2018年1月23日
・ルール、プリプレイ、本プレイの流れは必ずやり、この3つの間は定石や戦略の話はしない
・否定から入らない
(〜は弱い、〜はしなくていいも禁句)
・説明には専門用語は使わず、あるなら実物を見せながらする
・ほめる
を心がけたい。
というわけで、1つのゲーム世界を2つのブログで表に裏に実況していこう、という試みも同時に実行していきます。 興味あればそちらの記事も参照ください。
このマルチ実況記事は、ゲームプレイの観点では私(となるよ氏)にとって非常に不利になります。 一方的に情報を公開しているわけですから。 このため、「実況」といいつつゲーム数回分(1ヶ月程度)のタイムラグを設けていますので、ご承知おきくださいませ。
こんな感じで、そのうち第2回以降を掲載していきます。