育児記録 #7 新生児・育休編
5月に子供が生まれました。 そこで初めて育児休業を取得し、1ヶ月間育児に専念してみました。
今回はその記録と感想です。 一言でいって、超大変でしたが、幸せな時間でした。
育休とは?
子供が生まれたときに、その世話をするために仕事を休むことができる、国の制度です。 厚生労働省の父親の仕事と育児両立読本~ワーク・ライフ・バランス ガイド~ - わかる育休 (PDF) を見ると、以下のように書かれています。
Q1. 育児休業をとれるのは、どんな人?
A1. 原則として、1歳になるまでの子どもを育てる男女従業員です。Q3. どれくらいの期間とれるの?
A3. 原則として、子どもが満1歳になるまでの間で、従業員が希望する期間、とることができます。Q7. 会社に制度がないからと会社や上司が育児休業を認めなくてもいいの?
A7. 会社に制度がなくても「育児休業」は取得できます。また、会社が申し出を拒むことは禁止されています。
正確には、「育児休業」といいます。 あくまで育児をするために、仕事を休む(休業)だけで、けっして休暇ではありません。
まぁ制度もろもろは分かりやすい解説サイトがいろいろあるので、調べてください。期間も、今は1歳半になるまで、保育園に入れなかった場合は2歳までOKに変わってます。
取得する場合は、育児休業給付金と社会保険免除の申請を忘れずに。
標準的な一日のスケジュール
育休期間中の、一日のスケジュールを公開します。
我が家は子供が3人になったので、以下「子供①②③」で表記します。 ①は5歳(年長)、②は3歳(年少)、③が今回生まれた新生児です。
朝/6:00-9:00
- 朝食用意
- 子供①②を起こす
- フトン上げる (和室なので)
- 朝食
- 朝食片付け、食洗機をセット
- 子供①②の外出準備 (妻が子供③に授乳しながら、①②を見張る)
- 子供①②を保育園に連れて行く
- ママ友さんや先生達に祝いの言葉をもらう
- 育休とってる旨を説明
午前/9:00-12:00
- ようやく一息ついてコーヒー1杯
- 各種事務作業
- 食材買い出し
- 重めの家事 (後述)
- 昼食準備
午後/12:00-17:00
- 妻と昼食
- 昼食後は主にデジタル作業
- ちょっと休憩にマンガ読んだり
- 夕食の仕込み
- 子供③の沐浴
- 子供①②を保育園に迎えに行く
- ママ友(略
夕方/17:00-20:00
- 子供①②と帰宅
- 妻が風呂に入る間、子供①②に子供③を預け(もちろん私が見張りつつ)、夕食準備
- 子供①②と風呂
- 洗濯機スタート
- 夕食
- 夕食片付け & 朝食仕込み
- 洗濯物を干す
- 子供①②に絵本読む
- 全員寝る
早朝/4:00-6:00
- Skype英会話
- 趣味 (音楽関連、ブログ)
- まぁ、起きられれば、ですけど。
育休中に(やろうと思って)やったこと
育児(子供③)
もちろん主目的なのでやりました。 上記1日のスケジュールに加え、新生児は1〜2時間おきに泣き出すので、昼夜問わずこれに対応します。
しかし、これは妻がメイン担当。基本、母乳なので、まだミルクをあげることもほとんどなし。 父親ができることは、オムツ替えるか、抱っこ(し続ける)くらいです。
やはりキツイのが、夜泣き(というか空腹とオムツ)対応。 4kg程度の赤ちゃんでも、ただ長時間抱っこし続けるのは意外と力仕事です。
沐浴はなるべく私がやりました。日中の暖かい時間帯に沐浴ができたのは、育休をとったからこそですね。 これはだいぶ幸せな時間を感じることができました。
妻の療養
これが予想以上に、最重要かつ最難関ミッションでした。
これまで知りませんでした(実感がありませんでした)が、産後の女性(一ヶ月健診まで)はいわば「全治一ヶ月のケガ人」と同様。 産後1週間程度で退院はしますが、その後の1週間も自宅で入院中とほぼ同じ生活をする(せざるを得ない)のです。
しかも、母親は、赤ちゃんに授乳するために、栄養分が常に不足状態にあります。 そこで、母子手帳や病院からもらった冊子を参考に、野菜や魚多めの煮物など、和食を中心に作りました。もちろん薄味。
目標は、よく言われる栄養基準の1日30品目。 特に数えたり記録したりはしてませんが、毎日少なくとも20品目は超えていたと自負しています。 一時期高騰しまくっていた野菜が、この時期はお安くなっていたので、大変ありがたかったです。
退院2週目は、すこし回復したようなので、肉や魚を徐々に増やします。 ここでも鶏肉などヘルシー路線です。 これくらいから妻も回復し、簡単な家事はできるようになっていました。
3週目には、8割方回復したようだったので、野菜は多めですが普段通りの料理にしました。 といっても、体調が回復しただけで、体力はまだ戻っていない様子。 散歩とかヨガとかやらせつつ、家事は普通にやってもらってました。
基本的に妻も子供③も外出できなかったので、私も自宅で食べるしかないのです。 そこで少しでもバリエーションをと思い、パエリア作ってみたり、クッキー焼いてみたり、TVで紹介された近所の店のトンカツをテイクアウトしたりと、育休ならではのこともやりました。 言っちゃナンですが、これは私がもともと料理好きだからできたことのように思います。
育児(子供①②)
食事もトイレも自分でできるくらいの年齢(①5歳&②3歳)なので、世話というより、メンタル的なところのフォローですね。
つまり、赤ちゃん返りからのイヤイヤ期再発です。
育児の鉄則「(新生児ではなく)上の子を優先する」を守り、なるべく会話や要求をのむスタイルをとります。 新生児は誰が見てても大差ありませんが、5歳くらいは親じゃないといけないことも多い。
それでも2週目くらいは、結構荒れてました。 昼間、保育園に預けられるのは、本当に助かりました。
だんだん慣れてくると、子供①②が子供③を抱っこしたがったり、おむつ替えを手伝ってくれたり、と楽しみも出てきた様子。 育休中に保育園の参観日や子供の習い事に、私も見学に行けたのは、良い収穫でした。
悲しいとき〜#むぴーの絵日記 pic.twitter.com/TRqa109O6m
— むぴー (@mupyyyyy) 2018年5月29日
自分の体力&健康づくり
話題は打って変わって。 私自身、育休直前まで公私共に忙しく、慢性的に疲れていたので、育休を機に健康回復を図りました。
加えて、スマートウォッチを常時装着して、睡眠や脈拍などいろいろ計測してました。 私は朝が弱いので、どうにか睡眠パターンを把握したいと思ったのがきっかけ。
結果としては、なんとなく睡眠パターンは分かりましたが、スッキリ目覚めパターンまでは把握できませんでした。
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予想外の収穫が、血圧。 これもスマートウォッチで計測できる項目なのですが、私の寝起きの血圧がかなり低いことがわかりました。 日中は130くらいなのに、寝起き時は100以下。
しかし、じゃあどうすればいいのか、は結局よく分からないまま。。。
事務作業 & 断捨離
出生届だしたり、各種公的補助の申請したり(児童手当とか)、健康保険証つくったり。 ついでに、銀行口座ひらいたり、Googleアカウント作ったり1。
親戚の内祝い対応なども、すべて消化。超絶めんどいかった。特に直筆手紙は超ニガテ分野。
重要タスクがある程度片付いたところで、日常的にやりたいと思いつつ後回しにしていた作業を消化しました。
- 古い書類をデジタル化&処分(紙の厚みにして20cm分くらいをスキャンしました)
- 粗大ごみ出す(大物家具や古い自転車や古パソコンなど。合計100kg以上捨てました)
- 家の収納の整理
- 家のIT機器メンテナンスと配置変更
- 作業机の片づけ
こんなところですね。マジで忙しかったです。 ツールはWunderlistとtrelloをフル活用し、すべてをプロジェクトとして管理したことで、1か月で予定していた作業はほぼ全て終わらせました。
(あえて)やらなかったこと
本を読む
読みかけの本の続きは読みましたが、新しい本に手を出すことはしませんでした。 唯一、人から借りたマンガだけは(あまり長く借りるのも悪いので)読みました。
授乳中ヒマな妻には、横山三国志を半強制的に読ませました。
仕事関係のスキルアップ
前項とも関係しますが、一切仕事関係のことはしませんでした。 まぁCCで送られてくる仕事のメールは読んでましたが、その程度です。
おかげさまで、職場復帰直後は、育休前にやってた仕事をキレイさっぱり忘れてましたぁ!
ブログ
このブログですが、無理しないことにしました。 自分へのやさしさに定評のある私。
というか、記事作成にかける時間を劇的に短縮しないと続かないことが分かったので、対策考え中。
(やろうと思ったけど)できなかったこと
オンライン英会話
数回やりましたが、継続的にはできませんでした。 もう少し出来るかと思ってたのですが。
朝型生活に切り替え
健康づくりついでに、できれば朝型生活に切り替えるところまでやりたかったのですが、赤ちゃんの夜泣き対応もしつつでは厳しかった。
意外だったこと
お金の管理が、以前より慎重になりました。
というのも、夫婦そろって仕事を休むわけで、キャッシュがなくなっては困るわけです。 いくら一時金が給付されるといっても、いろいろ手続きを経るので、入金は数か月後。
我が家も、総資産としては足りていても、クレジットカード用の口座残高が怪しくなってくることがあり、あわてて別口座から移したりもしました。
もし育休を取得しようと思っている方は、1か月程度ならともかく、あまり長い期間とる場合は、 いつ頃どのくらいの引き落とし予定があるか、早めに把握することを強くお勧めします。
育休を終えて感想
よく言われることですが、妻以外ほとんど人と会話しないので、世間から取り残された気分になりました。 話には聞いてましたが、本当に感じると、やはり不安になりますね。
これもよく言われることですが、さまざまなメリットがあります。
私は最も大きなメリットは、子供と接する時間を多く取ることで、自分にとって最も大事なものを見直す機会になる、ということかと思います。 PCもほとんど起動せず、TVも観ず、アナログ作業と力仕事ばかりしていました。 それでも、これまでの人生でもっとも寛げた1か月だったように思います。
仕事が忙しすぎてというのは、男女関係ないことです。 個人的には、裁判員の徴集が許容されるのならば、男性の育休も(最低1か月を)いっそ義務化してもいいとすら思っています。
これを読んで、やってみようと思うパパさんがどのくらいいるのかわかりませんが、 男性のみなさん、皆一度、育休とってみる(結果とらないにしても、一度奥様と検討する)と、大変よいと思います。
おまけ
職場復帰時に忘れたものリスト。
私がうっかりさんなだけといえばその通りですが、ご注意ください。
参考
いまの育児疲れを例えると超生命体を生み出して「こ、これは素晴らしい…!」と感動したものの、超生命体が徐々に感情を持ち暴走しはじめて「やめろ!話を聞け!お前を生み出したのはこのわしなんじゃ…!!」という博士の気持ちです。自分でも疲れて何を言っているかわかりませんが、疲れています。
— トモエ (@tomoe_1129) 2018年5月16日
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新生児は18歳以上に決まってるじゃないすかー↩