書評『家事がしやすい部屋づくり』 『片付けたくなる部屋づくり』
諸事情によりここ数ヶ月、家事が超絶忙しい状況なので、いろいろ見直しています。 こういうときは、主婦向けの本が効くんですよ。

- 作者: 本多さおり
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2015/01/15
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片付けたくなる部屋づくり ~古い2Kをすっきり心地よく住みこなす「片付けのプロ」の暮らしテクニック65~ (美人開花シリーズ)
- 作者: 本多さおり
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『家事がしやすい部屋づくり』
『片付けたくなる部屋づくり』
本多さおり
★★★★☆
家事効率化のノウハウ本
本書は、収納整理コンサルタントの著者が、家事と収納の関係に注目した家事ノウハウ本。 「断捨離」のような劇的掃除術ではなく、毎日コンスタントに無理なく続けられることを目指した本です。 本当に細かい技が満載なので、1つ1つを見れば大したことないノウハウに見えると思います。 しかし、本書は、その基礎となる考え方がとてもしっかりしているのです。
生活のベースは毎日の家事であり、気分よく家事に取り組めることこそ、毎日の幸せにつながる。そんなふうに思っています。
『家事がしやすい部屋づくり』より
こういうベースとなる考えと、実際のノウハウを一緒に、写真と簡単なコメントで見せてくれるので、ただ読むだけでも気持ちが軽やかになります。 もちろん実践にこしたことはありません。
部屋づくりの基本としては、以下。
- 家事に必要な道具が取りやすい
- 繰り返しの面倒を放っておかない
- ものの定位置が明確である
- 風の通り道がある
- あとラク家事を取り込もう
- 自分にあった方法を採用する
基本に忠実ですね。こういうの本当に大事。 ソフトウェア開発やプロジェクトマネジメントにそのまま使える考え方でもあります。 家事も仕事ですからね、通じるところも多いのでしょう。
そういえば男性向け部屋づくり雑誌って、オシャレ部屋の作り方ばかり目にしますが、家事の効率化とか書いてある雑誌ってないんですかね? 別に私は主婦向けでも気にしないんですが、自分の周りでも家事をやる男性が増えてきているので、こういうメディアもあっていいのでは。
ちょっと家事に本気出すことにした
現在妻が家事をできない状況にあるため(病気ではありませんのでご安心を)、現在我が家の家事は私ワンオペです。
具体的な作業としては、4人分の料理、洗濯、掃除に、朝の保育園送りなど。 夕方の保育園迎えと子供の夕飯は近所に住む義母に頼っていますが、それ以外の家事はすべて残しておいてもらうことにしているので、私が帰宅後に全て片付けます。 夕飯も基本的には朝のうちに作っておきますが、義母はよくおかずを作って持ってきてくれます。まったくアタマが上がりません。
さて、苦労自慢をする気はないので、効率化の施策を紹介。
掃除
幼児がいる家はすぐホコリがたまるんですよ。
まずは、掃除を自動化。 ルンバ(と同等の機能をもつ日本製)を購入し、自動起動タイマーを毎朝9時にセット。 なので、私が朝やることは、ルンバ君がなるべく動きやすいように部屋を片付けること。 アイツよく何かに引っかかって止まっているのですよ。。
料理
料理はもともと好きですが、効率化の観点ではまったく不勉強でした。 上記本のオススメ方法を少しずつ試しています。
朝食は、冷凍の魚をフライパン用クッキングシートで焼くだけ。このシートまじ便利。 たまに冷凍のアンパンマンポテトをトースターで焼いたりします。 基本放置するだけの手抜き料理です。

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もちろん食洗機は導入済みなので、ナベやフライパンを洗うだけ。
そして、朝食作りのついでに、野菜をカットしてジップロックへ。 夜に余裕があれば(平日は週1回あるかどうかですが)、肉と一緒に炒めるか、煮物にします。 汁物や煮物も、材料をドカンと入れて火にかけるだけ。
それでも、GABANスパイスや中華系調味料など10種類くらいは常備しているので、味は色々変えています。
土日は、カレーか煮物を作りおきし、火曜の夜くらいまでもたせます。 これからの季節はおでんもいいですね。
食糧の買い出しは主に休日しかできないので、平日はネットショッピングを活用。 コープ(生協)の野菜セットや冷凍のバラ肉やひき肉も、大変重宝します。 困った時の納豆とめかぶは欠かせないですね。
euphoniumize-45th.hatenablog.com
自動化でき(て)ない家事
以下は、現在ボトルネックとなっている作業。
洗濯
洗濯機をスタートするのは妻と義母がやってくれるので、私の作業は干す作業と取り込み・畳みの作業ですね。
本書にあるノウハウとして、ハンガーを全部同じ種類に揃える(針金ハンガーは捨てる)、使う道具を近くに配置する、くらいはやりましたが、いまだに劇的に時間短縮につながる技を見つけられていません。 というか衣類関係は個人的に結構苦手な作業。。。
これは最終的には、衣類乾燥機を導入するかアウトソーシングしかないかな、と思っていますが、金をかける前にもう少し考えたいところ。
共働きなら家事は可能な限りアウトソーシングすべき。
— あまん (@buddhobhagavan) 2016年6月29日
僕が料理に手間隙かけるのが苦じゃないのは「やる気ある時に味わってくれる余裕がある人のために作る」から。他の家事も同じ。気乗りしないのにやらなきゃいけない家事ほど摩擦生むものはない。
共働きの最大のメリットは家事からの解放だよ。
ちょっとの一手間はやっぱり人手が必要
ルンバや食洗機は大変便利ですが、落としきれない汚れもあります。
人間が軽く擦れば落ちる汚れも、現在の家電または化学技術では落としてくれないんですよね。たとえば、風呂やトイレのカビとか。
それだけを人間がやればいい、という状況だけでも以前に比べれば大変ありがたいのですが、やはり有能な掃除ロボットを切望します。 このへんは画像認識や機械学習の領域と思いますが、案外AI普及のカギかもしれませんよ。
子供に実行してもらうタスク
これもなかなか難関。
文房具、絵本、おもちゃ。アルバム(プリントした写真)もよく見たがる。最近は工作でハサミも使い始めました。
子供は、これらをなかなか「片付けたくな」らないようです。まぁ期待してませんが。
そんなよく使うけど危ないものや重いものは、置き場所がなかなか難しい。 これは子供とちゃんと話して、安全な置き場所に納得してもらうしかないかと思います。
さて、そんな子供関係で一番の難関が、毎朝の作業。 どうやって子供に積極的に動いてもらうか、がキモです。
そこで、子供がやることをホワイトボードに書き出してみました。そして、実行したら完了マークとして動物マグネットをつけさせる、という作戦を試したところ、これが意外と効きました。
この作戦は、以下のブログを参考にしました。 jun0424.com
いまはこれで出来てるので続けるつもりですが、すでに飽き始めてる気配が。。。
なぜここまで家事をやるか
一応これでも頑張っているつもりなので、なぜ頑張るかを書いておきたい。
家族のためはもちろんですが、何より自分のためです。
これも実体験ですが、家事を疎かにすると、いつの間にか気持ちが荒んできます。 それは、子供に伝わります。本当にすぐ。イヤイヤしたり話を聞かなくなったりします。 詳しい描写は省きますが、ネガティブなサイクルの一丁上がりです。
部屋の乱れは心の乱れ
ってヤツですね。(これの出典が分からなかった…) こうなると結果的に自分の時間も奪われます。 仕事関係の勉強も、趣味もできず、精神的に不安定になってしまいます。
これは体験したからわかるんですが、未然に防ぐしかないんです。 私は、日常生活の上に思考や技術や創造があると考えているので(子育てをして特にそう思うようになった)、まずは生活基盤を安定させたいのです。
とはいえ、完成された安定までは求めておらず、最低限でいいんです。
外山滋比古氏も、実生活に結びつくアイデアでないと意味がない、という趣旨の記述をされていたと記憶しています(どの本か忘れた)。 あるいはマズローの承認欲求でもなんでもいいんですが、大変なようで実は一番自分のためになる方法をやっているだけだったりします。 やりかたは人それぞれでしょうけどね。
心の余裕がほしい
先日数週間ぶりに妻に食事を作ってもらいました。
そこで気付いたのですが、私のつくる料理がだんだん貧相になっていたこと。 量はそこそこあるけど、質が落ちていた。野菜やちょっとした一品が不足気味でした。
こういうのは家事が忙しすぎると、自分では気付かないものです。 ブログやその他の趣味も、家事を最低限こなした上でやると決めているので、ちょっとショックでした。
我が家の育児スタンスは「無理しないで出来ることをやる」という感じなので、世間的に言う「育児でやっておいたほうが良いこと」を調べてもいません。 もう数カ月経てばここまで忙しい状況は改善される見込みということもありますが、それでももう少し心の余裕がほしいところです。
今はなんとなくですが、カギは長女5歳にどれだけ手伝ってもらうか、な気がしています。
夕食後だらだらしている息子と娘に
— アイザック (@Isaacsaso) 2017年11月12日
「いちばんにお風呂入るのはどっちかな?」とけしかけると我先にお風呂へ急ぐ姿をみてて改めて気がついた
競争社会の勝者は競争に強い人ではなく、競争には参加せずに他人を自分の決めたルールで競争させられる権力を持った人だ
まとめ
年末の大掃除に向けた準備として、家事と収納を見直し始めてみると、日々の生活の中で、小さないいことがあるかもしれません。
雑誌『かぞくのじかん』もオススメ。
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