木牛流馬は動かない

テクノロジーや気付きによる日常生活のアップデートに焦点をあて、個人と世界が変わる瞬間に何が起きるのかを見極めるブログ。テーマは人類史、芸術文化、便利ツール、育児記録、書評など。

木牛流馬は動かない

書評

書評『ひとを<嫌う>ということ』

ずっと気になっていた本を、年末年始に読みました。 ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)作者: 中島義道出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/08/01メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 57回この商品を含むブログ (79件) を見る ひとを〈嫌う〉ということ (…

人間文化の歴史をざっと振り返る / 書評『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』(2/2)

前回の続きで、セイゴオ先生の講義本まとめです。 今回は、人間文化とはどういうものか具体的に知るため、世界史と日本史を振り返ります。 本書は紙書籍で購入したので読みながらマーカー引いていったのですが、読み終わる頃にはマーカーだらけで、本当に重…

書評『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』(1/2) / 松岡正剛

ワクワクする世の中の秘密、教えます。世界の文化・宗教・思想をクロニクルにまとめ、日本とのつながりを明らかにする。流れるようにドンドン読める人間と文化の教科書! Amazon内容紹介より 冒頭から私事で恐縮ですが、私は工学系の出身のため、これまで社会…

読書リスト 2017秋

いろいろ読んだ気はしますが、レビューがすこしモチベダウン中。 積ん読の消化が多かったからかな。ノルマ感が出るとよくないですね。 だいたい読んだ順に時系列です。 [KU] 仮想通貨とフィンテック - 世界を変える技術のしくみ / 苫米地英人 [KU] カジノとI…

20年後の未来を垣間見る / 書評『2035年の世界』

著者により数年おきに刊行されている「極めて私的な未来予測本」の2035年版。 前作は『デジタル日本人』(1997年)。 本書の出版が2014年末なので、2035年は「20年後」です。いったい約20年後は、どのような世界になっているのでしょうか? 「とてつもない変化…

書評『家事がしやすい部屋づくり』 『片付けたくなる部屋づくり』

諸事情によりここ数ヶ月、家事が超絶忙しい状況なので、いろいろ見直しています。 こういうときは、主婦向けの本が効くんですよ。 家事がしやすい部屋づくり作者: 本多さおり出版社/メーカー: マイナビ発売日: 2015/01/15メディア: 単行本(ソフトカバー)こ…

書評『カジノとIR。日本の未来を決めるのはどっちだっ!? 』

積ん読本の消化。 あんまり興味ないと思ってたので流し読みのつもりでしたが、なかなかどうして引っかかるところの多い本でした。 カジノとIR。日本の未来を決めるのはどっちだっ! ?作者: 高城剛出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/12/02メディア: 単行本…

書評『ない仕事の作り方』

「好きなことを仕事にする」「人と違うことをする」という、クリエイティブの究極形。 「ない仕事」の作り方作者: みうらじゅん出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/11/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る ない仕事の作り方 …

書評『仮想通貨とフィンテック - 世界を変える技術のしくみ』

今話題のビットコインを購入してみたので、背景となる仮想通貨の仕組みを勉強しておくことにしました。 何冊か読みましたが、一番分かりやすかった『仮想通貨とフィンテック』を中心に、学んだことをメモしていきたいと思います。 仮想通貨とフィンテック: …

書評『伝える仕事。 - ほぼ日刊イトイ新聞』

「伝える」ことがテーマの対談を読みました。 対談評というほどでもないので、「感じたこと」のメモです。 対談について ジャパネットたかたの創業者である髙田明さんと、 糸井重里が対談することになりました。 生まれた年も日も近いふたりが、 「ものを売…

読書リスト 2017年夏版

8月も終盤。最近の学校は、この頃から2学期が始まるみたいです。 今回は、『サピエンス全史』記事の反動もあり、いろいろ読み(観)ました。 読んだ順に並べてます。 [小説] 作曲少女 平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話 / 仰木日向, まつだひ…

書評『作曲少女 平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話』

『作曲少女 平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話』 仰木日向, まつだひかり ★★★★☆ 作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~作者: 仰木日向,まつだひかり出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア発売日: 2016/06/24メディア: 単…

人類の未来を垣間見る / 書評『サピエンス全史』(8/8)

これまで8週間に渡って投稿してきた『サピエンス全史』書評シリーズ、今回でようやくラストです。 ※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの8回目です。 前回はこちら。 今回は未来のお話です。 人類に明るい未来は待っているのでしょうか? w…

幸福の歴史を振り返る / 書評『サピエンス全史』(7/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの7回目です。 前回はこちら。 今回は、歴史は歴史でも、いわゆる「世界史」的な話ではありません。 我々サピエンスにとって、最も重要な概念である「幸福」についてのお話。 (ネタバレありです。未読の…

産業革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(6/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの6回目です。前回はこちら。 今回は産業革命。 本書『サピエンス全史』でいう、第17章、第18章の内容です。いよいよ佳境。 本当に幅広くてまとめるのに難儀したのですが、だいぶバッサリ絞りました。 一…

帝国主義と科学革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(5/8)

今回は帝国主義と科学革命と移動について。 ※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの5回目です。 前回はこちら 。 (ネタバレありです。未読の方はご注意を。) サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福作者: ユヴァル・ノア・ハラリ…

お金の歴史を振り返る / 書評『サピエンス全史』(4/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの4回目です。 前回はこちら 。 今回は貨幣とお金の歴史について、『サピエンス全史』をベースに考えてみます。 (ネタバレありです。未読の方はご注意を。) サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類…

農業革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(3/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの3回目です。 前回はこちら。 12,000年前に起きた、狩りから稲作への食料生産革命。 それが農業革命です。 本書『サピエンス全史』でも第2部まるごと使って説明しているほど、現代の我々の生活に影響が…

認知革命を振り返る / 書評『サピエンス全史』(2/8)

※このエントリーは、書評『サピエンス全史』シリーズの2回目です。 前回はこちら。 70,000年前に起きた、人類史上最大の革命。 それが認知革命です。 それまでは、ホモ・サピエンスもホモ・ネアンデルタールレンシス(ネアンデルタール人)も大差ない初期人類…

書評『サピエンス全史』(1/8)

概要 サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福作者: ユヴァル・ノア・ハラリ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/16メディア: Kindle版この商品を含むブログ (15件) を見る イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による、人類の…

読書リスト 2017春版

夜型人間のための知的生産術 / 齋藤孝 ★★★☆☆ 仕事と育児と自活を鼎立させるためにも、自分の時間をひねりだす必要があります。 たまに早起きして勉強などするのですが、やはり朝は苦手。 起きるのもそうですが、子供が起きる前に朝食を用意しないといけない…

書評『生産性』

仕事とプライベートが地味に忙しかったので放置してました。ブログのモチベーションが(早くも)下がっていたため。ぼちぼち再開します。 さて今回は『生産性』をきっかけに、日本の労働環境と日本式システムについて考えてみたいと思います。 著者は、マッ…

読書リスト 2017冬版

しばらく更新してませんでしたが、集中して本を読みたい時期でした。 虚構推理(5) 原作 城平京 作画 片瀬茶柴 ★★★★☆ ついにクライマックスの始まり。様々な条件が絡み合う困難極まる課題に対して、主人公が解決を提示します。 その数なんと4つ。 なんとい…

書評『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』

外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣作者: 竹下雄真出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/05/27メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る ★★★★☆ 自分は(エリートかどうかはともかく)外資系会社員の端くれではあり…

書評『これからの世界をつくる仲間たちへ』

これからの世界をつくる仲間たちへ 落合陽一 これからの世界をつくる仲間たちへ作者: 落合陽一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/03/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る ★★★★ 人として。 我が家では毎年の育児のテーマを決めています。…

書評『悩みどころと逃げどころ』

悩みどころと逃げどころ (小学館新書) ちきりん,梅原大吾 ★★★★★ 私が昨年読んだ本の中でベスト1の名著です。 レビューを書こう書こうと思っていたら年が明けてしまいました。あけましておめでとうございます。

書評『さよなら、インタフェース 脱「画面」の思考法』

The best interface is no interface by Golden Krishna さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法 作者: ゴールデン・クリシュナ,武舎るみ,武舎広幸 さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法作者: ゴールデン・クリシュナ,武舎るみ,武舎広幸出版…

読書リスト (2016年秋分)

ちょっとサボったので9,10,11月分まとめていきます。毎月よりこのくらいのペースのほうがいいかも。 [KU] 季刊Net Audio vol.23 Net Audio(ネットオーディオ) Vol.23 (2016-07-21) [雑誌]出版社/メーカー: 音元出版発売日: 2016/07/21メディア: Kindle版この…

書評『浄土真宗の信心がこんなにわかりやすいわけがない』

浄土真宗の信心がこんなにわかりやすいわけがない (響流選書)作者: 石田智秀出版社/メーカー: 響流書房発売日: 2015/11/24メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る ★★★ "聞いたままが信心" 読みました。 とても読みやすく「信心」について、雰…

読書リスト (2016年08月版)

9月も1/3過ぎたところで今更、先月読んだ本メモ。 Kindle Unlimited (KU)により冊数増えました。 Sound & Recording Magazine 2016年9月号 [KU] ★★★ 昔よく読んでいたのですが、とんとご無沙汰してました。KUにより購読復帰しようと思います。 これ紙媒体だ…