木牛流馬は動かない

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書評『図解表現使いこなしブック』

手書きで考え、伝える 図解表現使いこなしブック
原田泰

手描きで考え、伝える 図解表現使いこなしブック

手描きで考え、伝える 図解表現使いこなしブック

きっかけ

近所の図書館でたまたま目についたので借りたのですが、なかなか良い本でした。

『ビジネスモデル2.0図鑑』を読んだ直後だったので、興味を引いたのです。

euphoniumize-45th.hatenablog.com

2012年と少し古い本ですが、内容は今でも十分使えるものです。つまり、時代を先取りしていた本だった、ということでしょうか。

図解とはなにか

本書では、「伝える」ための表現として、言葉、絵、図の3種類を挙げ、それぞれの特徴を分析します。

言葉の表現の特徴

  • 部分から全体への把握
  • 論理的な構成
  • 一義的

いきなりですが、これはいまいちよく分からないです。 特に「部分から全体への把握」。

おそらく、文章が1文字ずつしか読むことができないことを表しているんじゃないかと思います。

しかし、「論理的な構成」を組み上げた時点で、トップダウン・アプローチと呼んでもよいような?

絵による表現の特徴

  • 全体の把握から部分へ
  • 感覚的な構成
  • 多義的

多義的とは、解釈が分かれること。 1枚の絵を見て、何を感じるか。 芸術作品でなくても、見る人によって受け止め方が異なるものを、本書では「絵」と呼びます。

これは、まぁわかりますね。

ただし解釈と一口にいっても、実は複雑です。

それを許容することを許すかどうか(「頭痛が痛い」みたいな表現ですが)、あるいは、「何が」許容するか(著者が?その文章自身が?)。

見る角度を変えれば、これはこれで面白いのですが、その角度はやはり芸術方面ということになるのでしょうか。 少なくとも、論理的に物事を伝えたい場合には、「絵」はふさわしくないという扱いです。

図の特徴

  • 全体と部分を行き来しながらの把握
  • 一義的
  • 感覚的で論理的

図は、両方の特徴を併せ持つ表現です。 つまり、絵と文字を両方使い「わかりやすく」「伝える」こと。

ここで重要なのは、「一義的」ということ。 これは、伝えたいことがちゃんと伝わる。「解釈」が入らない。齟齬がない。という意味です。

アートは自己表現、デザインは問題解決。

https://blog.btrax.com/jp/design-vs-art/

図解はデザイン。なので、問題解決のためのものとなります。あるいは、問題提示にも使えると思います。

図による表現の世界では、ことばと絵の組み合わせ方やバランスによって、もっと多様的で魅力的な表現を作り出すことができます。図解力を身につけるということは、絵やことばを自在に使いこなすことでもあるのです。

実際、日頃から図解していると、初めての物事に対しても、理解度が深まります。

ただし、1つ注意点。 図解も言葉による説明も、論理的ではあっても、客観的とは限らないです。

図解は、その図を書いた人(達)の視点でしかないということです。

昔、職場の先輩に「メモは主観」と教わったことがあります。 客観的な記録になりえるのは、録画・録音のみ。写真はどうだろ。

ともかく、物事を図解に落とし込むには、考えに考えぬかないと、洗練された「良い」図解になりません。

ここでどうしても主観が入ります。 客観的な図解というのは、ありえない。 第3者としての視点からの図解はあります。

逆にいえば、図解は書くときも読むときも、視点がとても重要ということになります。 そこが面白くもあり、図解を読むときに注意が必要なところでもあります。

図解してみた

うだうだ言っててもしょうがないので、練習代わりに、いろいろ図解してみました。

図解ツールは前回と同様、PlantUMLです。すこしだけスキルアップしてます。

今回紹介した本による知識に基づいた図解ではなく、私の勝手なアレンジを加えたものになります。

Prime Photo

Amazonクラウド写真バックアップサービスが、ちょっと訳わからなかったので、ググりながら図解してみました。

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プライム・フォトと、アマゾン・ドライブの違いを中心に、同期のしくみの説明、という視点となります。

別にビジネスモデル図解ではなく、しくみが知りたかっただけです。

GTD

次は、タスク管理の定番「GTD」の図解。 といいたいところですが、ただそれだけでも面白くないので、私のタスク管理ワークフローを図解しました。

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GTD

タスクをGTDで分類し、それぞれの分類先に合わせて、使うツールが変わる、ということを表しています。 ちょっと言葉が足りないかも。

東インド会社

17世紀の貿易会社、オランダ東インド会社(VOC)に興味があるので1、図解でまとめてみました。

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VOC
関係者や競合の情報がわかるように意識しました。

VOCは、左から2列目のピンク色の枠です。 また、図の右側にあるように、日本は江戸時代の鎖国中です。 外海ではこんなことになっていたんですね。

ソースは、定番Wikipediaです。 ja.wikipedia.org

まとめ

図解が楽しくなってきました。 図解するためには、内容を理解していなけばならないし、かといって理解しているだけでも描けない。

最近は、好きなマンガの図解をしたりもしていますので、そのうち公開していきたいと思います。

euphoniumize-45th.hatenablog.com


  1. なぜ興味があるかといえば、VOCが有田焼に関わっていたためです。有田焼についてはこちらを参照。euphoniumize-45th.hatenablog.com