木牛流馬は動かない

テクノロジーや気付きによる日常生活のアップデートに焦点をあて、個人と世界が変わる瞬間に何が起きるのかを見極めるブログ。テーマは人類史、芸術文化、便利ツール、育児記録、書評など。

木牛流馬が動かない

2018年の世界情勢をPlantUMLで図解してみた

新しい概念やよく知らない情報をまとめるときには、図解することが理解の助けとなるケースが多いです。 私自身、これまでも個人的に時々、図にまとめていたりしていたのですが、『ビジネスモデル図鑑』に触発されて、一部公開してみることにします。

図解の方針

情報ソースは、高城未来研究所のメールマガジン『Future Report』から「世界の俯瞰図」。 私は普段、TVやニュースサイトやキュレーションアプリもほぼ見ないのですが1、唯一購読しているメルマガです。 世界情勢の要点のみを最も早く鋭く理解できる(と私は思っている)、このメディアを図解のターゲットにしました。

ただし、このメルマガは有料です。しかも著者の「私見たっぷり」の文章です。 なので、ここに全文記載はしません。ほぼ説明なく、図解だけ載せます。 気になる人は、普通のニュースとかと照らし合わせて見てください。

あんまりゴチャゴチャ書いてもアレなんで、さっそくやってみます。

フランス:イエローベスト運動

f:id:euphoniumize-45th:20190111002834p:plain
FR391:France Yellow Vest
パリで起きている、現代版・黄巾の乱。『蒼天航路』の黄巾の乱が雰囲気近い気がしますね。

燃料税の引き上げをきっかけに、先月11月下旬、約30万人のデモ隊がパリを覆い、一部が暴徒化しました。 大統領官邸(エリゼ宮)周辺で火を放ち、2人が死亡し。数多くの負傷者を出しました。

昨年12月時点の情報です。 きっかけは政治的なデモですが、大規模化に伴い、グローバル企業に対する反対運動、都市と地方の対立といった要素を含むようになっていきました。

いまどうなってるんでしょうか。

ドイツ:ドイツ銀行マネーロンダリング

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FR388:BRD Deutsche Bank

特別興味があるわけではないんですが、重要そうなので取り上げます。 2018年11月末時点の情報です。

世界的に株式市場が暴落している現在、不安視されていたドイツ銀行の第3四半期の決算が発表されましたが、7~9月期が2010年以来の最低の収入だったことが判明し、株価は一段と落ち込んでいます。 (中略) このドイツ銀行が「欧州の爆弾」と呼ばれ、一発で吹き飛ぶ可能性があるのは、デリバティブの総額の大きさからです。日本円にして、およそ7,900兆円という巨額な取引量があり、ドイツのGDPのざっと19倍という巨額は、もはやドイツ一国で救える金額ではありません。

その上、ドイツ銀行は、リーマンショック時のリーマンの倍を超える47倍までレバレッジを高めています。

よく分からないけど、金額がしゅごいことだけはわかった。

on.ft.com

イギリス:EU離脱

f:id:euphoniumize-45th:20190111002944p:plain
FR389:UK Brexit

離脱に向けての協議で盛り上がっている様子。 11月末時点の情報です。

欧州時間の11月25日日曜日、ブリュッセルで開かれたEU臨時首脳会議で、英離脱の条件などを定めた「離脱協定案」と、離脱後の通商など将来関係の大枠を示す「政治宣言案」のふたつからなる離脱交渉合意案が、正式に合意されました。 これにより、欧州主要メディアは、45年に及んだ「結婚生活」が、ついに「離婚」すると嘆きながら書き立てています。

どうやら英国内でもまだまだもめているようですが、離脱の条件次第では、「どの道を行くにしても、大荒れが予測され」、「世界経済は大混乱するものと思われます」。

クリスマスが1つの山場だった模様ですが、これも結局どうなったのか、追っていないので知りません。

中国:米中新冷戦

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FR385_::us_china_coldwar

10月末時点の情報。

先月10月5日、米国のペンス副大統領が、米シンクタンクのハドソン研究所で、中国を米国の「敵」とハッキリと位置づける演説を行い、物議を醸し出しています。

地理的に日本もどうしても巻き込まれますね。

作図ツールについて

作図ツールは、PlantUML。 簡単なテキストを書くだけで、いい感じに自動的に作図してくれるツールです。 これを、Markdownエディター「Boostnote」で使います。

本来は、システムやソフトウェアを設計する際に使うUMLですが(本業SEの仕事でも日常的に使っています)、 社会や歴史の記述に使ってしまおうという趣旨です。

たとえばイエローベスト運動のソースコード(一部)はこんな感じです。

@startuml
frame 391 {
package フランス {
  component 政府 {
    interface マクロン大統領
    card 地球温暖化対策
    card エコカー普及
    card 燃料税増税
    マクロン大統領 ---> 地球温暖化対策:政策
    地球温暖化対策 -> エコカー普及
    エコカー普及 -> 燃料税増税
  }
}
}
@enduml

配置の細かい制御ができないので、たまに矢印が無駄に遠回りすることがあります。 それでも、なるべく線が交差しないように設計されているので、それなりにカタチになります。 情報整理が目的であれば十分かと思います。

図解するうえで重視した(い)点は、正確さよりも簡潔に概要がわかること。

このへんはビジモ図鑑が徹底しています。 ビジモ図鑑にもテンプレートが付いていましたが、あれはキレイでシンプルでとても、とても良いです。

しかし、作業効率ならPlantUMLのほうが上。のはず。 というか、図解対象の違いですかね。

ビジネスとコンテンツを分ける

これは先日、Schooで開催された「ビジネスモデル図解教室」でのチャーリーさんの名言です。 ビジネスモデル図解は、ヒト、モノ、カネ、情報の間の関係性から、ビジネス上の価値を分析したものでした。

一方、私が今回やりたいことは、ビジネスモデルではなく、歴史というコンテンツ内容の図解です。 ヒト、モノ、カネ、情報は登場しますが、あくまで起きた出来事の関係者とその動きのまとめであり、そこに「価値」はありません。

そういう意味では、歴史を時系列的に表現するならば、UMLのシーケンス図がよさそうです。 この辺もまだまだ改善の余地がありますね。

euphoniumize-45th.hatenablog.com

ビジネスモデル2.0図鑑

ビジネスモデル2.0図鑑

まとめ

歴史をUMLで表現しようという試みは、実は私なんぞが思いつく前からすでに存在するアイデアです。 forza.cocolog-nifty.com

また、きょんさんの『サピエンス全史』の図解や、読書猿さんも同様の企画を立てていらっしゃるご様子。

わかりやすいことが知的価値のすべてではありませんが、今後ますます図解が広まっていくように思います。

今回は、それぞれの「事件」のスナップショットを切り取って、構造的に図解してみました。

やってみた感想としては、図解すると理解の弱いところが、すぐ、よくわかります。 本来はひと目でわかる図解が理想ですが、これは理解度を深めて、数をこなさないと鍛えられませんね。

個人的にすごく勉強になったので、また機会を見つけてやりたいところです。