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木牛流馬が動かない

知っていれば世の中が違ってみえる小さな発見を探しています。といいつつ単に個人メモだったりもします。中の人は、読書・育児・ライフハックが好物の外資系ITメガネ男子です。

書評『生産性』(1/2)

仕事とプライベートが地味に忙しかったので放置してました。ブログのモチベーションが(早くも)下がっていたため。ぼちぼち再開します。

さて今回は『生産性』をきっかけに、日本の労働環境と日本式システムについて考えてみたいと思います。 著者は、マッキンゼー日本法人で採用・人材育成を長年担当してきた凄腕マネージャー。

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

今回は新しい試みとして、Twitter多めです。

現在の日本の問題点

私の前職も、一種のブラック企業でした。 残業中のはずの19時半には休憩のチャイムが鳴り、すると皆コンビニへ大行列。実質的な定時は22時でした。そしてそこから本当の仕事が始まる…
電通ほどではなくても、これは十分異常です。

そして、私はこれを自慢する気は全くないのですが、こういう話になると(転職話の流れでなりがち)、必ず「そんなのまだまだ楽。ウチの職場なんて…」と語り出す手合いの多いこと多いこと。 …そういうのが嫌だから辞めたんですけど。

諸悪の根源:日本式システム

擦り合わせ型は、製品と組織(日本式システム)が密接に連携すること前提になっています。

www.nagaitoshiya.com

組織が持続的に活動していくためには、個人と組織が対等な協業関係にあるという認識が必要です。 仕事内容が明確な雇用契約形態は、容易にクビにするためのものではなく、働く責任範囲を決めて、その中で最大限の成果を出すためのもの。責任範囲が決まらないと、人は何をやればいいのかわからなくなるからです。

このあたりは頭では理解していても、実際の肌感覚としては、外資系企業に入ってみて初めてわかったところでもあります。

例えば、先日弊社では、それまでの社長が営業部長になりました。 日本の感覚では、降格かと思ってしまいますが(その場合もあるでしょうが)、今回は単なるジョブチェンジです。 その人はもともと営業出身なので、社長業のモロモロをやるよりも営業に集中したほうが、 会社としての目標により近づける、という判断。 実際、これにネガティブな印象を持つ社員は(本人含め)いません。 個人と組織が対等だからこそできる方法なのかな、と思います。 あわせて、目的と方法を分離する、という考え方も必要です。

そこで生産性

まずは労働時間を減らす!減らすのが難しいなら、増やさない!

労働時間を減らすことで、労働の価値が上がります。 「質問したいけど、あの人はあまり長い時間会社にいないからつかまりにくい」とお互いに思えば、時間を大切にするようになります。

日本式システムでは、仕事を早く終わらせると、早く帰れるのではなく、次の仕事がどんどん降ってくるのも問題。 よくいう「やったほうがいい仕事」は無限に増えていくってやつです。「やるべき仕事」に集中したいですね。

気付いている人は(少しずつ)増えている

特に育児経験者はわかると思いますが、本当に日本式システムで仕事と育児の両立は難しいんですよ。 そんな中でも頑張っている人達は少しずつ増えてきていて、時間のない中でも主にTwitterで活動報告を読むと、とても励みになります。

モチベーションを上げるために

まずは世界的なトレンドから。

朝のほうが効率がいいというのが現在の常識。 最近の我が家は、私は5時、妻は3時起きです。

朝型or夜型の議論は昔からありますが、仕事だけ考えるなら朝夜どちらでもいいと思います。 ただし家庭や趣味などとの両立を考えると、仕事は朝型に限ります。

utina.yoshitokamizato.com

もう一つ必要なことが、(私にとっては)やはり仕事以外の好きなことをやるですね。
そして、その好きなことの優先順位を上げる努力をする。 上記の朝型生活も、そのための時間確保の一環といえるでしょう。

本当に早く家に帰れたとして、ゲームしたりYouTube観たりするのはもちろん素晴らしい時間だと思いますが(皮肉でなく本当にね)、一生それだけで本当にいいの?というところも考えたいところ。

大事なのは、生産性を上げることではなく、何のために生産性を上げるのか。目的を見失わないようしたいものです。

おまけツイート

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの